――1998年にリリースされた『MUSIQUE NON STOP~A TRIBUTE TO KRAFTWERK』(確かヨーロッパでのリリースもされていますね)では、ソロとして「Musique Non Stop」をカヴァーされていますよね(ちょうど、"今"聴いて、旬だな感じる音です)。やはり、クラフトワークは、福間さんの音楽ルーツとしてかなり重要な存在なんでしょうか?他にも福間さんにとって大きな影響を与えたアーティストが居れば、教えてください。
もちろん他のテクノと評される様々なアーティストと同じく、クラフトワークは大好きですし、インパクト大きかったですね。同時期辺りのパンクムーブメント、例えばガーゼシャツを着てわかりやすく暴力的かつコンセプチュアルに表現したピストルズも魅力的でしたが、逆にロボットダンスをするYMOの方にパンクを感じました。電子音楽全般に興味を持ったきっかけはその辺りでしょうか。
あと、幼少の頃から、カリスマ的なボーカリストがいるバンドはあまり好まない傾向にありました。何故でしょうね?声を張り上げられるより、例えばジョアン・ジルベルトのような歌声に昔から憧れてきました。エレポップ・ニューウェイヴ的に言えば、デペッシュ・モードやキュアーより、ワイヤーやニュー・オーダーを好みました。
――こちらはライヴ限定販売かもしれませんが、福間さんがサウンド・プロデュースされた中川未希波さんの『Return To The First Aqua』(2001年)は、とても好きな1枚です。80年代のテクノの香りがするガールポップと言いましょうか?このような、プロデュース活動もぜひ期待したいのですが、どうなんでしょう?
あれは2001年の発表となっていますが、音源自体はそれより随分前に仕上がっていたと記憶しています。P-MODEL在籍時の事務所の関係で携わっていたので、そういう印象の音に自然となったのでしょうね。かれこれ5~6年ほど前でしょうか。プロデュースほんとしたいんですよ(笑)僕、ややこしいヤツじゃないのでよろしくおねがいします(笑)。
――山口慎一さんとともに福間さんはヤプーズのメンバーとしてライヴなどで活動されていますが、2002年に発売されるはずだった『霊長類ヤプーズ品目ヒト科』というアルバムは、今後何らかの形で発売される可能性があるのでしょうか?
可能性で言えば当然あると思います。僕と山口さんはSOYUZで活動していくと共にヤプーズで活動できることを嬉しく思っています。
――いろいろ質問に答えていただきありがとうございました。最後に2004年の活動予定または抱負などありましたら、教えてください。
まず、2月22日に大岡山のPEAK1という場所でレコ発ライヴを予定しています。大岡山をチョイスした理由はすぐ目の前に東京工業大学キャンパスがあるからです(笑)。ライヴタイトルは、『スーパー コンダクティヴィティ☆ナイトクラブ』つまり超伝導ナイトクラブです。ライヴタイトルに沿ったカラーをもつゲスト・アーティストも何組か参加することになるでしょう。今年後半にも東名阪でのツアーも検討中です。
それと、これも近い内に僕らのWEBサーバーで様々なストリーミング放送番組を提供して行く予定です。これは現在コンテンツ制作に入り、研究プランの段階ですが、かなり面白いものになると自負しています。
後は春過ぎから2NDの制作に入る予定です。
ありがとうございました。
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