どんどんグチャグチャになればいいと思います(笑)。とにかく最先端をいかねばならぬ、といった使命を、このジャンルは歴史的に背負ってきたと思うんです。でも今は、そのミクスチャーなサイクルが速くなり、こうお風呂の栓を抜いて、渦が起こり、その渦がどんどん速くなる、その渦の中にいるような意識があり、これはもう後戻りできない。評論家の人達や難しいこと言う人達も、やけくその事実として開き直ってみる時期ではないか。もちろん僕らは僕らなりでグチャグチャ考えちゃうんですが(笑)。
――レーベルはSOYUZ DATA FACTとなっていますが、このレーベルからSOYUZ PROJECT以外のリリースも構想としてはあるのでしょうか?
妄想段階で色々あります。でも友達少なくて人見知りするし、それ致命的だろっていう(笑)。興味ある人は音きかせてください。チェーン店募集。アイデアメニュー募集。
――お姉さんの福間未紗さんの宇宙四部作の中でアルバム『モールス』(1996年)、『フェスタ マニフェスト』(1999年)では、福間さんも参加されていますね。福間さんのエレクトロな部分とお姉さんのフォーキーな部分(ポエトリーと言った方がいいかな)が絶妙に組み合わさっている思いますが、お姉さんとは音楽的にも共有してきた部分は多いのでしょうか?


――実は、お姉さんの日記の元読者だったんですが、2002年4月にニュー・ヨークに旅立って、日記は止まりましたが、もう帰国されたんでしょうか?
あの日記のおかげで僕は、姉を知る様々な人達から声をかけられます。名前は伏せますが、ミュージシャン、小説家、プログラマー、様々な人です。当然僕と姉の思想は違いますし、僕の責任でどうこう言える立場では無いのでいつも答えに困ってしまいます。暗殺されたのか?という人までいました(笑)が、確実に生存を確認しております。個人的には、あの日記の続きをいつか見せてくれる事をしぶとく期待しています。