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退廃的美学論~Part 2 美形のオトコたち~ニューロマ編(2ページ目)

グラム編に続きニューロマ編。80年代グラムのスピリットを引き継いだのがニューロマ。ニューロマは美形の宝庫。デュラン・デュラン、スパンダー・バレエ、カジャグーグー・・・

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

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メジャー・デビュー前はお化粧もしていたけど、ニューロマ界でもスーツが似合った、スパンダー・バレエ(Spandau Ballet)。「True」に代表されるソウルフルなバラードがお得意。彼らのオリジナル・アルバム・ジャケは、意外にも彼らのルックスを前面に出していないので、やむなくベスト・アルバムの一つ『Gold - The Best Of Spandau Ballet』(2000年)を選びました。でも、この写真もイマイチですね。「True」のプロモなどを見ると判りますが、ヴォーカリストのトニー・ハドレイは、美形認定満場一致でしょう。サウンド的な要は、ギタリストのゲーリー・ケンプですが、後に俳優となります。そして、弟のベース担当マーティン・ケンプ。弟以外のメンバー3人に、後にゲーリーは訴えられちゃうんですけど。そしてサックス担当スティーヴ・ノーマンとドラム担当ジョン・キーブル。

トニー・ハドレイは、スパンダー・バレエ解散後、2枚のソロ・アルバムを出したものの、泣かず飛ばずの状態。どうしているんだろうと思っていたら、Marc et Claudeというエレクトロ~トランス系ユニットのシングル『Feel You』(2002年)でゲスト・ヴォーカルとしてコラボレーション。System Fがマーク・アーモンドを起用した事に対抗したんでしょうか?このMarc et Claudeは、Dr. Samと一緒にクラフトワークをカヴァーでなくてクローンした(要は、OMYの手法)シングル『Tribute To Kraftwerk』(1998年)をリリースしています。

デュラン・デュランはニューロマの代名詞のような扱われ方をしますが、スティーヴ・ストレンジがアイコン的存在であったヴィサージュ(Visage)こそが、ニューロマの本質でないかと思います。美形のメインストリームではないですが、化粧に対するこだわり、Blitzといったニューロマ・クラブの生き証人であった事からも。また、デヴィッド・ボウイの「Ashes To Ashes」のプロモ・ヴィデオにも出演している事も重要なポイントです。2000年には、スティーヴ君はテレタビーズ万引き事件(他にも化粧品なども容疑の対象)を起こしてしまうんですが・・・ちなみにジャケはたまたま持っていたシングル『Night Train』(1982年)で、彼はこの曲が使用されたTDKのCMにも出演。また、「Fade To Grey」は、エレクトロクラッシュとしても引用対象となる名曲です。
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