ちょっとした「ラジオスターの悲劇」を聴き逃すな! こんなとこにも、あんなとこにも出てくる。
その昔、ちあきまゆみは、素っ頓狂な声でテクノポップ・ユニット、Menuのヴォーカルを担当。そのMenuのメンバーであった星渉とちわきまゆみが、ARBにいた白浜久と組んだユニットが、Radio Musik。ユニット名からして、トレヴァー・ホーンとトニー・マンスフィールドが好きと思わせる。彼らの唯一の曲が、ライナー・ノーツでお馴染みの山田道成プロデュースのオムニバス『Technical Music Planning』(1984年)に収録された「フライデーナイトの悲劇」。もちろん、「ラジオスター」をOMYのようにオマージュした作品。
今井麻起子と言っても、知っている人はあまりいないのでは? 彼女のアルバム『CIAO!』(1988年)の1曲目「恋はポーカーフェイス」は、テクノ歌謡系ガールポップとしてはなかなかの出来・・・聴いているとモロでないけど何処となく「ラジオスターの悲劇」。「Video Killed The Radio Star♪」と思わず歌いたくなります。作曲は、元ジューシィ・フルーツ、最近では「おさかな天国」の作曲で一旗上げてくれた柴矢俊彦、アレンジは松任谷正隆。 セカンド・アルバム『Candy A Go Go!』(1989年)以降、どうなったのでしょう?彼女。なかなか声質もいいのですが。
元・東京パフォーマンスドール(TPD)、EAST END×YURI(紅白にも出場)という輝かしい経歴を持つ市井由理のソロ・アルバム『Joyholic』(1996年)に収録の「優しいトーン」では、イントロで「ラジオスターの悲劇」がサンプリングされています。ちなみに翌年の『funiture』には、次に登場のLaB LIFeが参加。
現在ポラリス(Polaris)で活躍する大矢友介がいたLaB LIFeのシングル『Sky Love』(1999年)のエンディングは、確信的に「ラジオスターの悲劇」。LaB LIFe・・・遅れてきた渋谷系テクノポップ・グループとして注目していた(ハイ、彼らのリリースはコンプリートしています)。他にもニュー・オーダー・ネタなんかもやっている人たちです。
「モンド meets テクノポップ」的ユニット、comtronのミニアルバム『Papa Americana』 (2001年)収録の「Gentle Cat」のハミングの部分は「ラジオスターの悲劇」。スズトモさんのPSY・S的エンジェル・ヴォイスも愛らしい。
最近のネタも一つ。元ジェリー・フィッシュのアンディ・スターマーがプロデュースしたPUFFYのアルバム『NICE』(2003年)。収録の「東京ナイツ」は、こそっとやっているんでなく、堂々と「ラジオスターの悲劇」。PUFFYってモダンポップやパワーポップのエッセンスがある稀有なガール・ユニットだと認識が深まります。「アジアの純真」もELOだし。
ジャケがありませんが、他にも・・・
デジタルズの「ビデオベータの悲劇」・・・セクシー★ジャケでお世話になっているビターさんに教えてもらったクローン曲。YMOやクラフトワークのあり。リリース年度不明。
フェビアンこと古賀森男の「ラヂオ少年」・・・『Once Upon A Boy』(2001年)に収録。ラジオ繋がりで「ラジオスターの悲劇」のフレーズが登場。
まだあると思いますが、僕が知っている(教えてもらった)のはこのぐらいです。もし、他にもご存知でしたら、メールください。追加していきます。好評でしたら、「ラジオスターの悲劇~世界大会」の開催も検討します。
「YMOの遺伝子」もですが、カヴァー・ネタが好きです私・・・
◆『テクノ・トリビュートto ABBA』
◆『テクノ THE ビートルズ』
◆『はい、菊地です』
◆『マドンナ・リメイク大会』
◆『80年代ヒット曲リメイク大会#1』
◆『80年代サントラ・リメイク大会』
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