前述のカヴァー集にも当然収録されている「ラジオスターの悲劇」。昨今の80年代やニューウェイヴ・リヴァイヴァルに一足早すぎた感もあるテクノポップ化を推進したhi-posiのシングル『ジェニーはご機嫌ななめ』のカップリングからのテイク。ラウンジィーでエレクトロニカなカヴァーです。「ジェニーはご機嫌ななめ」は、日本でのテクノポップ(歌謡)系としてはカヴァーの多さを誇る、近田春夫センスが冴えるジューシィ・フルーツのヒット曲。最近では、インディー・中学生アイドル・トリオ、Perfumeが、デビュー・シングル『スウィートドーナッツ』にてカヴァー。そう言えば、脱力系ヒップホップ・中学生デュオ、HALCALIのデビュー・アルバム『ハルカリベーコン』でも、hi-posiのもりばやしみほが参加。

『ジューシィ・フルーツ復活!?』

ナゴム・レコードのオーナー、有頂天、そして現在では演劇界で超活躍中のケラがやっていた、Les Long Vacationの『Summer Lovers』(1993年)でも既出のYMOの「君に、胸キュン」のカヴァーなどと合わせて「ラジオスターの悲劇」をカヴァー。

ビクターからリリースされているので一応メジャーなのですが、ナゴム感が漂う(右下のリサイクル・マークには「ナゴミ」と書いてあるのは偶然か?)イノウエのアルバム『お茶』(1999年)にも、「Oh! Baby Kiss Me~from「ラジオスターの悲劇』より」~お茶バージョン」との長ったらしいタイトルで日本語カヴァーに挑戦。大正九年にもセンスが近いですね。

日本のガールズ・パンクと言えば、ロリータ18号。ヤプーズのは「ロリータ108号」。カヴァー・アルバム『ヤリタミン』(1999年)でもカヴァーしていて、見かけによらずポップなルーツのお姉さん裸走り。メンバーが中古で買ったThe President Of The United Statesのライヴ・アルバムに収録の「ラジオスターの悲劇」を聴いたのが、きっかけだったらしい(曲そのものは知っていた)。かなりパンクにいい加減な歌詞。1999年のイヴェント「Drive To 2000」でも「ラジオスターの悲劇」を披露(見ました)。