テクノポップ/海外のテクノポップ

アリゼ~帰ってきたロリータ(2ページ目)

「わたし ロリータ」でロリータ旋風を巻き起こしたアリゼが帰ってきた! セカンド・アルバム『夢見るアリゼ』に続いて、ライヴ・アルバム発売。(2004年12月18日追記)

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

サード・シングル『ちいさな声で(Parler tout bas)』(2001年)は、厳粛なゴシック調の曲。このプロモ・ビデオは、たくさんの不気味な等身大の人形が出てくる。これこそが、本場のゴシック・ロリータの世界?

デビュー・アルバムからの最後のシングルは、オリジナル・アルバムのタイトルにもなった『甘いごちそう(Gourmandises)』(2001年)。森の中で戯れる少年少女たち。苺やさくらんぼを食べる少女たち。ナイフが突き刺さる果実。食べ物をメタファーにしたエロチックなプロモ・ヴィデオです。なお、これまで紹介したプロモ・ヴィデオは、Alizee - Le site officielで見れます。

さて、アリゼの日本では初のシングル『恋するアリゼ』は、タイトルがいろいろあって混乱を来たしています。元々は、「私のムース・バス」という邦題でした。そして、原題かと思わせる「Mon bain de mousse」が副題として邦題が変わった後も使われています。「ムース・バス」とは「泡風呂」、アリゼは泡風呂が好きなようです。カップリングは、Steve Helstripによるトランスな「Soft Skin Club Mix」でプロモ・ヴィデオも収録。

タトゥーの時もよく似た手法を使ったUniversalですが、最初のジャケは帯を兼ねたカヴァーで、中身は海外盤と同じジャケ。やっぱり、さわやかアイドルのイメージが日本人には受けると狙ったのでしょう。でもタイトルは、ちゃんと日本用のフランス語タイトルを使っています。

日本盤シングルよりも2曲多い(「Bubbly Club Remix」「My Goldfish Is Under Me Remix」)フランス盤シングル(2003年)です。フランス語の原題は『J'en ai marre』で「Mon bain de mousse」ではありません。アルバム収録の英語ヴァージョンもあって、そちらはほぼ英語に訳した「I'm Fed Up!」というタイトルです。「もう、たくさんよ!」といった感じでしょうか。

この曲は、どちらかと言えばアリゼの可愛さを強調したブルボン「エリーゼ」のCMに使われているのですが、プロモ・ヴィデオの方は、成長したセクシーなアリゼが水も滴る状態です。ロリータは卒業して、辛酸なめ子さんも憧れるファム・アンファン(=子どもとしての女)へ移行時期なのかもしれません。やっぱり、ブルボンの名称はフランス公家から来ているので、アリゼなんでしょうか? なお、
ブルボンホームページのTVCM情報で「エリーゼ」のCMが見れます。

日本盤が5月14日にリリースされるアルバム『夢見るアリゼ(Mes Courants Electriques…)』です。フランス語を直訳すると「私の電流」...ちょっと変ですが、テクノでいいじゃない。「恋するアリゼ」はフランス語版と英語版が収録され、4曲目の「アメリ」(あの映画の『アメリ』と関係あるのでしょうか?)と10曲目の「ユーピドゥ」は英語でも歌唱しており、英語圏マーケットも意識しているようです(日本盤ではまだ未確認)。

全体にエレクトロニクスとストリングスがうまくかみ合った耽美なポップ・アルバム。8曲目の「ヘイ!アミーゴ!」もいかにもシングル・カットされそうな胸キュンな曲。発売されている国によって、曲数(11曲~15曲)が違うので注意しましょう。ちなみに、僕は「POLYDOR 076 160-2」の15曲入りのヨーロッパ盤を買いました。トラック・リストは日本盤からです。

01. 恋するアリゼ
02. 電流に逆らって
03. ピカイチ
04. アメリ
05. もう手遅れ
06. タンペット
07. 二十歳じゃないの
08. ヘイ!アミーゴ!
09. 羽の生えたメール
10. ユーピドゥ
11. 他の人のもの
12. 恋するアリゼ(英語版)
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