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ライヴ・レポート~Part 6 モー娘。ライヴ解析講座(4ページ目)

今回は、吉野先生をお迎えして、「モーニング娘。春のコンサート」をミキサー卓から音響解析するという世界初の試み(たぶん)。タイトル画像には深い意味が… (4月22日に一部改訂)

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

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さて、24チャンネルの入力のうち、5〜20の16チャンネルはオケと定常状態のメンバーのVoで埋まりました。で、残りの8チャンネル。まず、一番左の1〜4チャンネルですが、これは、ヘッドセットマイク用です。そう、ヘッドセットマイクと言えば、ミニモニ。です。つくづく考えられてますね。この配置なら12人の時もミニモニの時も、オケのフェーダーとヴォーカルのフェーダーが離れ過ぎる事がありません。

どのフェーダーが誰のものか、確認する事はできませんでしたが、ここで定説をひっくり返す事実を確認することが出来ました。そうです。「ミニモニ。が歌ってる時、4本のVUメーターは0dB手前まではね上がっている」事です。これには、正直驚きました。彼女達は、あんなに無茶な踊りをしながら、精一杯唄っており、またそれを生かしたミキシングがなされています(ただ、彼女達の本当の声が、最終的にどれだけスピーカーから出ているかは、知りません)。

【追記】この件について、拙文を読まれた方より詳細な情報を頂きました。この場を借りて感謝いたします。

【頂いたご意見】私が毎回コンサートで聴いている感じでは、ミニモニ。のメンバーの声は基本的にスピーカーからは流れてないと思います。良くてもうっすら乗せてる程度ではないでしょうか。


残り一番右の21~24の4チャンネルは、途中、ゲストコーナーの、カントリー娘。とココナッツ娘。の為に使われていました。カントリー娘。で唄っている時は、石川の声も、この4チャンネルの中で処理されていました。同じ「石川梨華」でも、音の経路にはモーニング娘。とカントリー娘。の区別をつけている。

つまり、アップフロントは、公私混同をしない、規律正しい会社である事が、この一件から推測できます。素晴らしいですね。アップフロントでは、キャバクラ接待が終了し、出口で得意先をタクシーに乗せてしまうまでは何とかなりそうですが、その後、同僚と行ったラーメン屋の領収証は確実に経理にはねられてしまいそうです。

フェーダー配置を総括しましょう。オケを中央とすると、ミキサーの人の手の届き易い左右に、ミニモニ。、安倍、保田、吉澤、飯田。その一方で、5期メン、カントリー娘。ココナッツ娘。は手が届きにくく、どうでも良いなげやりな位置にあることが判明しました。現場で頑張ってる矢口はそんなに手が届き易い場所にあるわけでもなく、4期メンのすぐ隣。

【改訂】新垣は、わかりやすいですね。娘。にひたすら憧れていたある意味で女子モーヲタの鏡と言える新垣。それでも、フェーダーはいちばん端。

これを見て、私は、梶原一騎原作の漫画「巨人の星」を想像しました。主人公の「星飛雄馬」は、巨人軍にひたすら憧れて、少年の頃から努力し、そして才能を秘めていたにも関わらず、入団当初、二軍の下積みから出発し、打撃投手として辛酸をなめています。新垣は「飛雄馬」そのものではないでしょうか。

それにくらべて、当初、矢口の事を「知」と呼び、それでもエリート街道まっしくらの後藤真希は、やっぱり「花形満」ですね(花形は、中学校の時、自家用車を乗り回す不良少年野球団ブラック=シャドーズの主将でした)。我々ファンとしては「星明子」同様、影ながらも、飛雄馬を応援しましょう。


なんだか、アップフロントの、本心での人事評価が垣間見えるフェーダー配置です。根拠はありませんが、この会社は、ガチンコ成果主義では無く、家族主義かつ、保守的な体質のように思えます。

リーダーの飯田が、安倍と保田の右と言うのは、実は彼女はうるさい会長や顧問に苦労している2代目社長と言うこと、また、最近、雰囲気に変化が見られる吉澤が、初期メンのフェーダーに割り込んでいるのは、重役室付けとなって、帝王学を学んでいる幹部候補生だと妄想する人も居るかも知れませんね。また、12人とは別枠で、オケの隣に特別配置されてるミニモニ。は経営陣直属の緊急プロジェクト的スタンスとこじつけ可能です。

一方、VUメーターのレベルから妄想を膨らませると、コーラスパートの時は、控え目なレベルに終始し、ソロパートの時のみ、おもむろにレベルが跳ね上がる安倍と保田は、お昼前、社用車で出勤して、重要書類の決済のみ行って帰宅する、企業の会長や顧問職を彷佛とさせますし、常時LEDが高く触れているフェーダー中央部メンバーの様子からは、昼夜を問わず酷使されている中間管理職の姿が浮かびます。逆に、いつもあんまりメーターが触れておらず、ミキシングレベルが低く抑えられている5期メンは、未だ試用期間中と言うことでしょうか。

ところで 、6期メンが加入する5月のライヴ、16本のフェーダーのうち、一番左の4本は、右から、亀井、道重、田中、藤本の順で配置される様な気もします。そういえば、そろそろ夏のボーナスの査定考課の時期ですね。みなさん、大丈夫ですか?

そんなこんなで、今回のレポは終わりですが、あと、視覚的には、ヘソ出し衣装の時の小川の素晴らしく浮き出た腹筋。あとみんながヘソ出しの時でも、マタニティっぽい衣装の吉澤が非常に気に掛かりました。

個人的には、ココまで観察を詰めて置いて、保田圭の歌唱力まで確認できなかったのが残念です。子供の頃からエレクトーンを習って居た保田。きっと絶対音感があるはずで、彼女の声は(ライヴでもレコーディングでも)そんなに後処理を施していないのではないでしょうか。

この辺りが確認できなかったのが、(ラストチャンスかも知れなかっただけに)少し心残りです。

以上。

P.S. ライヴの帰路、弥真似さんから、「会場から少し離れたパチもん露店で「安部なつみ」と言う誤字Tシャツが売ってた」と言う情報を教えてもらいました。ええっ!!気付いてたら買ってたのに。とても残念です。

【関連リンク】
『ハロプロ聖域なき構造改革』
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