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ライヴ・レポート~Part 6 モー娘。ライヴ解析講座

今回は、吉野先生をお迎えして、「モーニング娘。春のコンサート」をミキサー卓から音響解析するという世界初の試み(たぶん)。タイトル画像には深い意味が… (4月22日に一部改訂)

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

僕には頼んでもいないのに自発的善意に溢れちゃう…BE IN LOVEな友達がいます。一人は、弥真似さん(本人の希望により偽名)。いつも、ハロプロ系ライヴのチケットを僕の分も買ってくれる。でも、今回はいまいちハロプロ情勢に着いていけなくなっている気分だったので、前回のメロンに続いて吉野さんを誘ってくださいとお願いする。

弥真似さんとライヴに行った吉野さんは、以前「ハロプロ・トーク」吉野議事録と称した記事ネタを予告も無しに送ってくれたんですが、さて今回もライヴそっちのけで、PAにエネルギーを集中して、このレポートを頼んでもいないのに送ってくれました。ほんとに、こういう友達は持つもんですね。では、吉野先生によるモー娘。ライヴの音響学的解析講座の始まり。

みなさんこんばんは。吉野です。4月12日に、友人の弥真似さんと一緒に大阪城ホールで行われたモーニング娘。春のコンサートに行ってまいりました。早速、ライヴレポをしたいと思います。

と、言いたいのですが、実はワタクシ、ずっと以前より、ガイドの四方さんから「ここは、テクノポップ紹介サイトで、ハロプロ紹介サイトではありませんから、あんまり脱線しないでください。」とキツく釘を刺されております。

今まで2回は、ゲリラ的に娘。関係のレポを暴力的に送りつけて、何とか掲載させて貰いましたが、仏の顔も3度まで、と言う諺もあります。そこで、今回はちょっと趣旨を変えて、ちょっと電子音楽的な切り口でライヴをレポしたいと思います。

さて、弥真似さんが取ってくださったチケットはEの9列14番目。2階S席。弥真似さんは、「糞席で申し訳ない」としきりに謙遜してましたが、いや、これがなかなか! PAブースを斜め後ろから見下ろす位置で、双眼鏡を使えば、卓のセッティングがなんとか読み取れます。

不祥、私もテクノ昭和歌謡バンド「MANIAX#2」でギターとプログラミングを担当しているミュージシャンの端くれであります。これは美味しい。美味しすぎます。ライヴはそっちのけで、ミキサーのセッティングばっかり観察していました。今回は、音響面から捕えた「娘。ライヴ」レポとして、観察結果を元に推測で補完して紹介したいと思います。推測で補完した部分、ウソついてるかもしれませんが、御勘弁。

で、卓ですが、基本的に24チャンネル卓を使用しているようです。でも、私はこういうでっかいホールのPAには詳しく無いので、36チャンネル卓の二十数チャンネルを使用していた可能性も否定できません。ドッチにしろ、凄いですね〜。ちなみに、私の自宅スタジオのミキサーは6チャンネル+4チャンネルの合計10チャンネルです。そして今回の娘。、10,000人は集客できた様ですが、MANIAX#2の最大集客は74人です。

あ、そんな事、どうでも良いですよね。以下、SMPTE信号で照明モロモロと同期してる24チャンネル卓だとして話を進めます。で、この卓、コンピュミックスかどうかは、解らないけど、少なくとも微調整は、ミキサーの人がリアルタイムで匙加減を調整してるはず。
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