ロシアのタトゥー第3弾です。タトゥーは、ロシア語の「Taty」(キリル文字だと文字化けする場合があるので、わざとアルファベット表記にしています)から世界進出用の名前として「t.A.T.u.」となりました。これは推測ですが、Tatuだと同名のアーティストがオーストラリアに居るのでその辺を配慮したのではないでしょうか。ヨーロッパでは、ロシアと同じくUniversal系列、アメリカではInterscopeと契約し、世界進出大作戦の手はずは整いました。
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タトゥーの最初のアメリカ・リリースは、2002年8月発売のDVD『All The Things She Said』。たった$3.99! このDVDは、商品というよりプロモーションの位置づけなのか一般のメジャー・レコード店や通販では扱っていませんでした。後に扱う通販ショップも出てきましたが、僕は仕方なくe-Bayで落札。DVDのヴィデオ・クリップは、基本的にロシア・ヴァージョンと同じ映像に英語ヴァージョンをのっけたものです。
トレヴァー・ホーンがプロデューサーとしてクレジットされていますが、サウンドに意味のある貢献した形跡は認められず、英語の歌唱指導と言った方が適切かもしれません(哀)。僕はもともとトレヴァーのプロデュースを知り、タトゥーに興味を持ったので、複雑な心境です。ある意味で、トレヴァーが料理する隙間のないほど、タトゥーは既に完成度の高いものだったと考えるべきでしょう。
DVDとほぼ同時期に、DJ用12インチ・プロモ盤『All The Things She Said Remixes』 が出荷されます。日本人には恥ずかしいエロアニメ的ジャケ。もともとタトゥーはロシア時代から女子高生ルックとか、日本のサブカルチャーの影響があるので、その延長線上なんでしょう。ロシアのアニヲタ娘、秋葉いつきちゃんも日本のアニメ大好きですから。あと、特に海外ではテクノ好きとアニメ好きは重複する部分があるようです。A面はMark Picchiotti、B面はDJ MONK(2曲)によるリミックス。
DVDと同じジャケの2枚組のDJ用12インチ・プロモ盤『All The Things She Said Remixes』 もあります。元々、別々の12インチだった物をセットにしたようです。計6ヴァージョンのリミックス入り。半分はダブっぽいリミックスで、前述の二人のリミキサーに加えてDave Audeという人が参加しています。
そして、9月にリリースされたのが、アメリカと西ヨーロッパでのデビュー・CDシングル『All The Things She Said』 こっちも、たったの1.99ドル。もってけ!状態。2曲目は、上の2枚組12インチに収録の「Extension 119 Club Edit」。アメリカのビルボード・ダンスミュージック・クラブプレイ・チャートでは5位まで行きました。プロモ・ヴィデオ、ドレヴァー・ホーンも出てくる「Behind The Scene」も見れます。