ケロッグ博士曰く、「特に80年代においては、有る意味、いかに不思議か、いかに斬新かを短絡的に追求されていた感もあり、多くの不思議ちゃんを輩出した」との事。確かに80年代になって、不思議ちゃんは一挙に増えたような気がします。それは、ニューウェイヴとか新人類とかいう時代のキーワードからも読み取れます。

そう、80年代の不思議ちゃんの象徴は戸川純〔ジャケ写はアルバム『戸川純ツイン・ベリー・ベスト・コレクション』(2001年)〕です。ケロッグ博士も人生狂うくらいハマッてしまいましたとの事。でも、戸川純が当時、「不思議ちゃん」と呼ばれていた記憶はない。「ニューウェイヴ・プリンセス」「ネクラ派アイドル」や凡庸に「個性派女優」とか呼ばれていたようです。

一般的には、戸川純〔写真は書籍『戸川純の気持ち』(1984年)〕は「おしりだって洗ってほしい」「おしりの気持ちもわかってほしい」とおしりの代弁者となったTOTOウォシュレットのCMのおかげで、「おしりのお姉さん」のイメージが定着しました。

ただ、マスコミが無理やり増幅させた部分もありますが、当時の戸川純〔写真は書籍『ユートピア』(1987年)〕に関する出版物を再検証してみると、「戸川純ってなんか不思議ですき」「不思議少女」という表現が出てきます。とにもかくにも、戸川純は不思議ちゃんの条件を備えた理想形と言えます。具体的には...

■新宿系につながるサブカルチャー性
■ランドセルが似合うロリータ性
■難解な漢字が好きな文学少女性(だから、作詞する人も多い)
■自虐的な情緒不安感
■お高いお姫様度
■一芸に秀でている天才肌(これは、ミュージシャンの場合当然ですが)

ところで、Yapoosの新作と再発はどうなってしまったのでしょう? 来年になりそうとの報告もあります。

ポスト・戸川純としては、最近アルバム『猿の宝石』(写真は1987年の旧盤のジャケ)が再発されたミン&クリナメンの泯比沙子を挙げてみます。ライヴでセミとかを食べるというパフォーマンスがあったらしいです(実際に見たわけでない)。一時引退していたようですが、MIN13というバンド名で活動再開の模様です。