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彼女達のリミックスも手掛けている、ダッチ・トランスの大御所が、System Fこと、Ferry Corstenです。実は、あまりSystem Fのことは知りません。
でも、アルバム『Out Of The Blue』にも収録されている『Soul On Soul』では、あのニューロマ界のダークな貴公子、Marc Almondをヴォーカリストとしてフィーチャリングしています。甘美なメロディーとMarcの甘いヴォイスが上手く噛み合っている、トランス・ファンでなくても楽しめるいい仕上がりとなっています。
もう一つ、エレポップ系とのコラボレーションを紹介します。ドイツ出身のSash!ことSascha Lappesen(写真は『Sash! The Greatest Hits』)です。ジャンル的には、ユーロ・ハウスが出発点なのかもしれませんが、かなりポップなトランス作品もあります。
1998年の『The OMD Remixes』では、OMDの不朽の名曲『エノラゲイの悲劇』のリミックスを「OMD vs. Sash!」という名義で披露しています。こういうのは原曲のよさがぶち壊しになるのもありますが、きれいにまとめられていると思います。
もう一つ、イタリアのトランス(イタロ・トランスと言うのでしょうか?)系のDJ、Gigi D’Agistinoを紹介します。この人、ご覧のようなサイバー系サングラス着用の結構怪しいおじさんなんですが、要は、80年代エレポップが好きみたいです。それも渋い趣味。Nik Kershawの『The Riddle』(実は、Nikの曲の中で、一番好き!)をトランス・カヴァー。
知らない中にavexから2月にリリースされていた日本企画アルバム『L'AMOUR TOUJOURS』では、『The Riddle』に加えてフレンチ・テクノポップの男前系Jacno(Elli et Jacnoの1人)の小粋なテクノ・インスト曲『Rectangle』(写真は、同曲収録のミニアルバム『JACNO』)を部分的にカヴァーした『La Passion Medley With Rectangle』という曲も収録。リヴァイヴァル系トランスと呼べる人です。
最後は、YMOのトランス・ヴァージョンです。僕の知る限りでは、日本初のトランス系アイドル・グループ、Cyber Trans Dolls(略称、C.T.D)です。「トランス界から飛び出したネオ・ポップ・アイドル!」と帯に書いてありますが、本当に彼女達がトランス界にいたのかは、知る由もありません。コンテストで選らばれたみたいです。
2001年発売のミニアルバム『TRANS POP』で、YMOの『君に胸キュン』を「TRANS POP MIX」と「R.M. HYPER TRANCE MIX」という2ヴァージョンが収録されています。今年の2月には、最新ミニアルバム『My Treasured Momories』をリリースしています。楽曲について、あまり多くを語りませんが、実は、密かに応援しています。
【関連リンク】
『ダフトに続けフレンチ・タッチ』
『踊るダフト・パンク』
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