ありますね。「Rolling Stone」をやっていた3年間に、いわゆるドラッグ・カルチャーの洗礼を受けましたからね。でも、当時のカウンター・カルチャーの真髄そのものは、あまり理解できていなかったと思いますね。若かったしアメリカのカウンターカルチャーに触れるような環境もなかったですからね。
しかも英語に関しても、全く駄目だったんですね。高校生の時から働かなければならない、もともと教育を受ける環境に育ってないので、当然アメリカのカルチャーに触れるような環境にも…。ですから、「Rolling Stone」なんかは、今読んだほうがよっぽど面白いですね。
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その反動が、スネークマン・ショーに出たということなんですね。やっぱり、あまりにも自分には難しすぎた。背伸びして一生懸命やっていたことに対してのフラストレーションやコンプレックスを、ストレートに表現したかったというのがスネークマン・ショーの根底にあったと思います。
ただ、ラジオの番組を作ると言う事に関しては、全くの素人でしたからね(お店で日大の放送研究会の連中と糸井五郎風DJのまねごとはやっていた)。それまでにBIGIなどのファッション・ショーの音楽の選曲をしていたので、ある時に、克也さんにウルフマン・ジャックのまねをしてもらったのが一緒にはじめるきっかけだったと思います。
そういう事をいっしょに楽しんでいた事がベースにあって、ラジオ番組がやれるようになった時に、番組をどう作っていくかを、克也さんに色々教えていただいたんです。最初は、見よう見まねで、かけたい音楽を選んできて、こんな風にかけたい、あんな風にかけたいという実験をやっていく内に出来てきたのが曲と曲の間のジングルで、それを面白くしようと言う所から発展してきたのが、コントというかお笑いと呼ばれるものになっていったんです。
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――ウルフマン・ジャック(写真は『Wolfman Jack: Let's Cruise, Vol. 1』&『Wolfman Jack: Let's Cruise, Vol. 2』)自体は、ギャグというわけじゃないですよね。

