熱い支持を集める新たな切り口と、たっぷりの遊びごころ
ブラン・ニュー・ヘヴィーズ
Brand New Heavie 『S.T』 91年作品。70'sソウルとファンクのレア・グルーヴを見事生演奏! |
代表曲は「Never Stop」。イギリスのみならず全米をも支配した大ヒット曲だ。日本でもこの曲からUKソウルに目覚めたリスナーは多いはず。遊びごころたっぷりな彼らのジャム・セッションは、唯一無二なものだ。
アシッド・ジャズに埋もれたグラウンド・ビート
Soul II Soul
Soul II Soul 『Keep On Movin'』 89年作品。ブレイクビーツの原点ともいえる名作中の名作! |
ブレイクビーツの原点ともいえる最先端でクールなサウンド、USソウルを巧みに起用したルーツ回帰で斬新な展開──後にこのサウンドがUKガラージ、ドラムン・ベース、そして2ステップを生み出していくことになろうとは誰が想像しただろうか。「Keep On Movin'」の凄さは今でも色褪せていない。
アシッド・ジャズ&グラウンド・ビートが融合したD-Infuluence
D-Infuluence 『Good 4 We』 92年作品。スムース・クラシックスの先駆者的な存在! |
ディー・インフルエンスは、サラ・アン・ウェッブのUSソウル仕込でダイナミックなヴォーカルが堪能できる「I'm The One」を筆頭に「Funny(How Things Change)」「Changes」などコンスタントにヒット曲を連発している。アンダーグラウンドなイメージがあるが、意外とハマるアーティストだ。
ジャズとヒップホップの融合系 Us3
Us3 『Hand On The Torch』 93年作品。名曲「カンタループ」を収録した歴史的な名盤! |
彼らは93年に『Hand On The Torch』でデビュー。ジャズ・クラシックスをズバ抜けたレベルで解体し、そこにヒップホップ要素を流し込み再構築。今までのアシッド・ジャズでは成しえなかった、よりダンサンブルな次世代サウンドの創作に見事成功している。
そしてその代表曲が、伝説となっている「カンタループ」だ。この曲はレーベルメイト、ハービー・ハンコックの名曲「カンタループ・アイランド」をサンプリングした究極の逸品。アシッド・ジャズ界だけでなく、なんと「ブルー・ノート」史上でも最高のセールスを記録している。
アシッド・ジャズの完成形 ジャミロクワイ
Jamiroquai 『travelling Without Moving』 96年作品。ソウルの過去と未来を繋いだ異次元空間! |
UKソウルの息吹、レア・グルーヴからアシッド/グラウンド・ビート、そしてそこから枝分かれしていくガラージ、ジャングル、ドラムン・ベースやブレイク・ビーツのソース的サウンド。ジャミロクワイは、そんなあらゆるスパイスをアシッド・ジャズで包み込み、そこに本場ブラック・ファンクを注ぎ込んだ。
その70'sっぽくて幻覚的な混合ブラック・ミュージックの先には何があるのだろうか。これこそ「未知との遭遇」の世界。すでにアシッド・ジャズの範囲を超越した彼のサウンドは、12年たった現代でも色褪せることなく、いまだ進化し続けているのだ。
インコグニートらが開拓したアシッド・ジャズの世界はいかがでしたか?
ソウル・ミュージックとジャズを見事にアレンジした彼らのサウンド。UKソウルの飛躍はまさにここからって感じですよね。
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