グループ結成26周年を迎える、いまだ現役最強のグループ「インコグニート」が通算11枚目となるオリジナル・アルバムを11月に発売した。アシッド・ジャズをこよなく愛し、未来へ継承し続ける彼らのスタイルにリスペクト!ということで、今回は「インコグニート」を皮切りに、アシッド・ジャズの系譜を汲んでいる6人の代表的アーティストにスポットライトをあてる。

アシッド・ジャズはどうやって誕生したのか?

90年代の突入と同時に全世界に発信されたアシッド・ジャズ。その系譜は80年代にさかのぼる。イギリスのクラブ・シーンを飾った元祖アメリカン・ソウル・ジャズやジャズ・ファンク系の流行で誕生したレア・グルーヴに触発されて、ライヴバンド形態をベースとしたヴォーカル、ホーン、オルガンやリズム・セクションのグループが繁殖。そしてそこから、まさに「踊れるジャズ・サウンド」を体現した新たなカテゴライズ、アシッド・ジャズが誕生したのだ。

“キング・オブ・アシッド・ジャズ”
インコグニートの11thアルバム『11』
常に期待を裏切らないそのサウンド。活動26周年目の待望の最新作!

Incognito 『11』
グループ結成から26年たった2005年、世界のトップ・ミュージシャンも集う最強ユニットで挑んだ意欲作だ。
アシッド界の帝王、インコグニートことブルーイ。70年代後半、前身がディスコ/ファンク・バンドだった「ライト・オブ・ザ・ワールド」として活動を開始し、79年に現在のブルーイ=“インコグニート”に改名している。

インコグニートは70年代よりアシッド・ジャズを開拓し、2005年にはグループ結成26年を迎えながらも新作『イレヴン』(通算11枚目という意味を持つタイトル)を発表した。その並々ならぬバイタリティーには脱帽ものだ。

さて、スタジオ録音となった本作品は、メイザ・リーク、イマーニ、トニー・モムレルらお馴染みのヴォーカリストに加え、カーリン・アンダーソンら世界のトップ・ミュージシャンも集う最強ユニットで挑んだ意欲作になっている。

さらに、なんとこのアルバムにはコンセプトが用いられていない。なぜなら「”典型的なインコグニート・サウンド”を今回も表現したまで」だからだ。どんな時代であれ、コンセプトなどなくともインコグニートのサウンドは常に期待を裏切らない!という確信があるということかもしれない。

激動のブラック・ミュージック・シーンにおいてプレッシャーすら寄せ付けないその貫禄、さすがはキング・オブ・アシッド・ジャズというべきだろう。ブルーイが“特に選び抜いたサウンド”と語るこの自信作、存分にご堪能あれ!

■曲目リスト
1.レット・ザ・ミステリービー
2.ウイ・ゴット・ミュージック
3.カム・アウェイ・ウィズ・ミー
4.ベイビー・イッツ・オール・ライト
5.ホェン・トゥモロウ・ブリングス・ユー・ダウン
6.ジャカランダ
7.ショウ・ミー・ラヴ
8.ウィル・アイ・エヴァー・ラーン
9.アイル・ゲット・バイ
10.ジャスト・ワン・オブ・ゾウズ・シングス
11.アズ・ロング・アズ・イッツ・ユー

■オフィシャル・サイト
ポニーキャニオン
Incognito オフィシャル・サイト

■ディスコグラフィー
@TOWER.JP

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