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ジョセフ・ウイリアムス インタビュー(2)

ジョセフ・ウイリアムスのインタビュー後編。今回はジョセフ自身の音楽スタイルについて、そしてTOTOが解散してしまったことについても聞いてみた。

執筆者:田澤 仁


今回はジョセフ・ウイリアムスのインタビューの後編をお届けする。新作『This Fall』のこと、ジョセフの音楽スタイルのこと、そして最後にはファンがもっとも気になっているであろうTOTOに関することについても聞いてみた。

“「This Fall」が僕のすべてを表している”


ガイド:
今回の収録曲の中でとくに気に入っているのはどれですか?

ジョセフ・ウイリアムス(以下ジョセフ):
いちばん気に入ってるのは「This Fall」だね。シンプルだし、書いてるときもホントに楽しかったよ! レコーディングもやりやすかったな。あと「Wonder At All」も好きな曲。これはある日僕が見た夢からインスパイアされた曲で、僕の気持ちをすごくよく表してるんだ。とてもキャッチ―でシングル向き、というわけじゃないんだけど、深みがあると思う。

ガイド:
今回のアルバムもそうですが、ジョセフさんの作品を聴くと、いつもメロディをとても大事にしているように思います。

ジョセフ:
シンガーとして僕がもっとも重視しているのはメロディ。いいメロディがない曲なんて本当につまらないものだと思うよ。でも僕はメロディを作ろうとして懸命に絞り出すというようなことはあまりしない。いいメロディは自然に浮かんでくることが多いんだ。

ガイド:
ハードなAORやシンプルなロックンロールなど様々なスタイルの曲がありますが、全体としてジョセフさんらしい統一感が感じられます。そういうことを意識して作っていたんですか? また、“ジョセフらしさ”とは、自分ではどんなところだと思いますか?

『This Fall』
『This Fall』のタイトル曲がジョセフのすべてを表しているという
ジョセフ:
このアルバムには、長い時間をかけて少しずつ作ってきた曲が入ってるんだ。中にはもう15年も前に原型を作った曲もある。だから、ビートルズみたいな感じ、ということ以外、どんなスタイルにするかというようなことはあまり考えなかった。このアルバムには色々なスタイルの曲があるけど、それは全部僕が大好きなスタイルなんだ。あえてジョセフらしさというと「This Fall」がそうかな。この曲は僕のすべてを表しているといってもいいかもね。

ガイド:
アルバム制作もレコーディングももう何十年もやってきていますが、今回の制作で新たに発見したことは何かありますか?

ジョセフ:
僕はこのエンターテイメント業界にもう35年いるけど、なにか新しいものを生み出そうといつも考えてる。今回のアルバムでも、いくつか新しいと思える部分を出せたと思ってるよ。たとえば「Hush」は僕にとって新しい曲だし、「You Don't Know What's Comingのフィーリングも今までになかったものだと思う。

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