ロック・ポップス

2022年『NHK紅白歌合戦』の見どころ!もはや「紅白=男女」ではない、新時代の歌謡祭にワクワク!

2022年も残すところあとわずか。大みそかのお楽しみ、『NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表されました。第73回の注目ポイントは、初出場11組と「紅白=男女」という枠を飛び越えたラインナップです。

鈴木 亮介

執筆者:鈴木 亮介

ロック・ポップスガイド

2022年も残すところあとわずか。大みそかのお楽しみ、『NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表されました。初出場11組を中心に、その見どころをまとめます。
 

紅組:“歌姫”の豪華共演とK-POPアイドルに注目

まずは紅組。あいみょん、Superfly、MISIA、miletといった世代を超えて愛される歌姫や、TWICEなどK-POPスター、さらには28年ぶりに紅白出場を決めた篠原涼子が話題を集める一方、櫻坂46やBiSHなど「落選組」も注目を集めました。

そんな中、今年初出場を決めたのは、IVE、ウタ、Aimer、milet×Aimer×幾田りら×Vaundy、緑黄色社会、LE SSERAFIMの5組です。
Aimer

Aimer

Aimerは2011年にメジャーデビューしたシンガーソングライターで、「一度聞いたら忘れられない、深みのあるハスキーボイス」がデビュー当初から注目を集め、倉科カナ、佐々木美玲(日向坂46)などファンを公言する女優・アイドルも多数。ONE OK ROCKのツアーサポートや、amazarashi、野田洋次郎(RADWIMPS)などトップアーティストとの共演も枚挙に暇がありません。

2022年1月にはテレビアニメ『鬼滅の刃』遊郭編のオープニング・エンディングテーマ収録の20thシングル『残響散歌/朝が来る』をリリースし、『残響散歌』がBillboard JAPAN史上最高記録となる7週連続1位を記録しました(※1)。
IVE

IVE

LE SSERAFIM(ル セラフィム)、IVE(アイブ)はともに日韓両国で活躍するK-POPアイドルグループです。2021年に結成したIVEは6人組。メンバーのうちユジンとウォニョンは宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美らとともに2021年までの期間限定で活動したユニットIZ*ONEの元メンバーです。
 

白組:多種多様な「かっこいい」の大集結

一方、白組はOfficial髭男dism、King Gnu、三浦大知の返り咲きにも注目が集まりますが、こちらも初登場は5組。Saucy Dog、JO1、なにわ男子、Vaundy、BE:FIRSTです。
Saucy Dog(サウシードッグ)は2013年に結成した3ピースロックバンド。2016年にMASH A&Rの公開型オーディション「MASH FIGHT! Vol.5」でグランプリを獲得し、翌2017年にデビュー。10~20代の共感を呼ぶ失恋ソングの数々や石原慎也(Vocal & Guitar)のハイトーンボイス、ビジュアルにも人気が集まっています。
BE:FIRSTはSKY-HIが主催するオーディションを経て2021年に結成した7人組ユニット。「上り詰める、だけど蹴落とさない/媚びない、だけど誰も否定しない/自分である、だから人を愛する」をコンセプトに、ダンスもラップもスタイリッシュかつエネルギッシュな表現で魅了します。
Vaundy

Vaundy

Vaundy(バウンディ)は2000年生まれのシンガーソングライターにしてアートワーク制作、映像プロデュースも手がけるマルチアーティスト。中学時代からPCでの楽曲制作を始め、ボカロやYouTubeなどさまざまなツールを使いこなし、常に先進的な音楽活動を展開。2021年にはNHK大河ドラマ『青天を衝け』のインスパイアードソングとして「偉生人」を制作しました。
 

もはや紅白=男女ではない

今回の紅白歌合戦出演者のラインナップを見ると「milet×Aimer×幾田りら×Vaundy」というユニット名が目立ちます。元々はTHE FIRST TAKEでのコラボがきっかけで、三者三様に個性を持つボーカリストが、『おもかげ』というピースフルな楽曲を披露。提供・プロデュースしたVaundyも当日は一緒に歌唱するとのこと。
さらに、緑黄色社会、Saucy Dogといった男女混合バンドが2組初登場していたり、かつて白組で出場したSEKAI NO OWARIが4年ぶりの出場となる今回は紅組にエントリーされていたりと、「紅白」に明確な男女の線引きといった意味合いが薄れている印象を持ちます。
緑黄色社会

緑黄色社会

『NHK紅白歌合戦』の公式HP(※2)によると第73回となる今回のテーマは「LOVE & PEACE ~みんなでシェア!~」。2022年「今年の漢字」に「戦」が選ばれ、暗い影を落とす日々に、ハートウォームな音楽の力を感じられる時間になりそうです。司会は大泉洋、橋本環奈、桑子真帆アナウンサー、さらに櫻井翔がスペシャルナビゲーターを務めます。

「出場歌手」以外にも、YOSHIKI、HYDE、SUGIZO、MIYAVIによるスーパーバンド「THE LAST ROCKSTARS」や、一夜限りのスペシャルセッションを披露する「桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎」、オープニングテーマを担当する東京スカパラダイスオーケストラなど、音楽ファンにとっては頭から終わりまで見逃せないショーの連続となりそうです。
 

「第73回NHK紅白歌合戦」出場歌手 50音順(カッコ内は出場回数)

紅組
IVE(初)
あいみょん(4)
石川さゆり(45)
ウタ(初)
Aimer(初)
工藤静香(9)
坂本冬美(34)
篠原涼子(2)
Superfly(6)
SEKAI NO OWARI(6)
天童よしみ(27)
TWICE(4)
NiziU(3)
乃木坂46(8)
Perfume(15)
日向坂46(4)
MISIA(7)
水森かおり(20)
milet(3)
milet×Aimer×幾田りら×Vaundy
緑黄色社会(初)
LE SSERAFIM(初)

白組
Official髭男dism(3)
関ジャニ∞(11)
KinKi Kids(2)
King & Prince(5)
King Gnu(2)
郷ひろみ(35)
Saucy Dog(初)
JO1(初)
純烈(5)
鈴木雅之(5)
SixTONES(3)
Snow Man(2)
なにわ男子(初)
Vaundy(初)
BE:FIRST(初)
福山雅治(15)
藤井 風(2)
星野 源(8)
三浦大知(4)
三山ひろし(8)
山内惠介(8)
ゆず(13)

情報は執筆時点のものです。詳細は第73回NHK紅白歌合戦の公式HP(※2)をご確認ください。

参考
※1:Billboard JAPAN 2022年3月2日(https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/109452/2
※2:NHK総合「第72回NHK紅白歌合戦」公式サイト(https://www.nhk.or.jp/kouhaku/
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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