2010年代後半よりK-POPの熱気が日本をはじめ全世界を席巻しています。単に「第3・4次韓流ブーム」という言葉に収まらないほど普遍的な人気を集めるK-POP。しかし、なぜここまでK-POPが流行しているのでしょうか。今回はそのヒットの理由を探ります。
 

BTSとTWICE、二大巨頭に通じるヒットの理由

現在のK-POPの世界的なヒットを語る上で外せないのがBTS(防弾少年団)とTWICEの2組です。

 「ビートルズ以来の快挙」を成し遂げたBTS(防弾少年団)

 「ビートルズ以来の快挙」を成し遂げたBTS(防弾少年団)

男性7人組のBTSは2013年にデビュー。韓国国内の新人賞を総なめにすると、翌2014年に「NO MORE DREAM-Japanese Ver.-」で日本デビューを果たし、同年10月には早くも自身初のワールドツアーを開催。ヒップホップにとどまらずR&BやEDMなど楽曲の幅広さと完成度の高さが世界中で支持され、2018年にリリースした2枚のアルバムでK-POP史上初となる、米・Billboardアルバムチャート1位を2回獲得。イギリスや日本のヒットチャート、さらにはSpotifyやApple Musicなどのチャートでも数々の記録を樹立。「The Beatles以来の快挙」と評される、文字通り世界をまたにかけるスターとなりました。

BTSの人気は音楽、ダンスパフォーマンスの域にとどまらず、力強いメッセージを発信できる点にあるともいわれています。2018年にはユニセフのグローバル・サポーターとしてニューヨークの国連本部で世界中の若者たちに向けて演説を行い、話題を集めました。



一方、女性9人組のTWICEは2015年にデビュー。数々の新人賞を受賞すると、翌2016年にはミュージックビデオの再生回数や楽曲の売り上げで記録を多々更新。熱狂は海外にも伝わり、日本でも多数のCM出演や、2017年から3年連続で紅白歌合戦に出演を果たしました。

「K-POPで最も売れたガールズグループ」TWICE

「K-POPで最も売れたガールズグループ」TWICE

YouTubeでのMV公開は海外へも支持を拡大する要因となり、特に2016年発表の「TT」は日本デビュー前にも関わらず日本国内の女子中高生に「TTポーズ」をはやらせるなど、大きな影響を与えました。

TWICEのMVは名作映画をオマージュし作り込んだものなど総じて完成度の高いものが多く、メンバーのキュートな素顔が垣間見えるパートと、9人のキレ味抜群なダンスパフォーマンスのパートを織り交ぜ制作されています。言葉の壁を超えて全世界で支持されるのも頷けます。


 

BTSとTWICEの共通点

BTSとTWICEの共通点として一つ「ジャンルやファン層を限定しない」点を挙げたいと思います。BTSは「ヒップホップグループ」としてデビューしつつも、R&BやEDMなどジャンルにこだわらない楽曲制作を続けており、世界のヒットの潮流をしっかりと押さえています。全編英語詞ということでも注目された2020年8月リリース「Dynamite」はイギリスのミュージシャンDavid Stewartが手掛けています。



TWICEは、男性ファンはもちろんのこと、ガールズグループの長寿の秘訣といえる「同性(=女性)からの支持」を集めています。歌唱力やダンスパフォーマンスにおける完璧さから、憎まれないキャラクター、優しさと強さを兼ね備えた9人の絆……などあらゆる面において10代から30代、40代まで幅広い世代における憧憬の存在となっているのです。

同時期の日本が「会いに行ける」を標榜し「アイドル」のステータスを(良くも悪くも)身近にしたことや、「握手券制度」に象徴されるタニマチビジネスのパッケージ化で、結果的にファン層を狭めたこととは対照的といえるでしょう。
 

「多様性」の時代を掴む、ボーダーレスな音楽

さらにK-POPのステータスを一段高めた要因としてはBLACKPINKの功績が挙げられます。



女性4人組のBLACKPINKは2016年にデビュー。韓国国内の活躍はもちろんのこと、2017年にデビューショーケースを日本武道館で開催したほか、アメリカの名門レーベル「Interscope Records」と契約。「コーチェラ・フェスティバル 2019」に出演したほか、アメリカTIME誌が選定する「TIME NEXT 100」に選出。さらにレディー・ガガの2020年リリース「Sour Candy」でコラボレーションを果たすなど活動の幅を広げています。

BLACKPINKは「完成度の高さ」が特長といわれるK-POPグループの中でも群を抜く圧倒的なビジュアル、パフォーマンスに、世界最先端と評されるクールなダンスミュージックが掛け算されたまさに「世界最強のガールズグループ」といっても言い過ぎではないでしょう。

BLACKPINKの台頭によりK-POPはもはや「韓国」というドメスティックな殻を破り、世界に通用するジャンルにまで押し上がったと考える音楽ファンも多いようです。2019年に日本国内で大ヒットしたガールズグループNiziUが一例ですが、「韓国人だからK-POP、日本人だからJ-POP」という価値観自体もアップデートされているように思います。
 
2020年に大ヒットしたNiziU

2020年に大ヒットしたNiziU

TWICEは韓国出身のナヨン、ジョンヨン、ジヒョ、ダヒョン、チェヨンの5人と、日本出身のモモ、サナ、ミナの3人、さらに台湾出身のツウィの計9名で構成された多国籍ユニットとしても知られています。日本で彼女らを支持するファンは「ONCE(ワンス)」と呼ばれていますが、「○○人だから応援する」といったスタイルよりも、キャッチーなメロディとポップなアイコンが国籍を超えて支持されているということに尽きるようです。

「BTS(防弾少年団)」というグループ名の由来は、「10代、20代に向けられる抑圧や偏見を止め、自身たちの音楽を守りぬく」(※1)という意味が込められています。「BLACKPINK」というグループ名には「最も綺麗な色と表現されるピンクを少し否定する意味で、“美しいものが全てではない”」(※2)という意味が込められています。「分断」が懸念される時代において、K-POPにおけるメッセージ性も若年層の支持を集めているようです。

※1 BTSオフィシャルファンサイト(https://bts-official.jp/news/detail.php?nid=DFlDgOimOGw=
※2 BLACKPINKオフィシャルサイト(https://ygex.jp/blackpink/
 

あなたのイチオシを探してみては

本記事では2010年代後半のK-POPシーンを築いたBTS、TWICE、BLACKPINKを中心に紹介しましたが、2020年USEN HIT K-POPランキングで「Levanter」が1位を獲得したStray Kids、BIGBANGの弟分として注目される12人組ボーイズグループTREASUREなど、これからシーンを席巻するであろうグループは他にもたくさんいます。ぜひあなたのイチオシを探してみてください。
 
さらなる活躍が期待されるStray Kids

さらなる活躍が期待されるStray Kids




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