V.A. 『HAPPY BIRTHDAY,JOHN』 5曲の既発曲も忌野清志郎&仲井戸麗市を筆頭にマスタリング効果でグッと音が良くなっているし、高野寛は歌だけ録り直していたりするので見逃せない |
※ 世界水準のグループ
以前LAのレコード店を視察した時に、かなり充実した「VOW WOW」コーナーがあってビックリしました
右に紹介させていただいているのは、2005年の秋に発売されたJohn Lennonのトリビュート・アルバム。ここに収録されている椎名林檎の「Yer Blues」や、奥田民生の「Hey Bulldog」はなかなかヘヴィーなアレンジです。
前者は亀田誠治他参加の虐待グリコゲン、後者はDr.Strange Love中心のメンツで演奏されており、グランジ・ロックを通過したそれは、ただひたすらにカッコイイ訳ですが「笑える」というものではありません。
J-POPガイド推薦!
ハードでヘヴィーなBEATLESQUEナンバー×2
そこでオススメしたいのが次の2曲。The Willardの「While My Guitar Gently Weeps」と、RED WARRIORSの「I Am the Walrus」です。The Willard 『GOOD EVENING WONDERFUL FIEND』 The Willardの1st.アルバムで、80年代インディーズ・ブームを代表する1枚 |
The Willard(ウィラード)は1985年のインディーズ・デビューから現在まで活動を続けるPUNKバンド。「御三家」好きのメディアからはLAUGHIN' NOSE、有頂天(関連記事はコチラ)と共に「インディーズ御三家」なんて呼ばれていましたっけ。
「While My Guitar Gently Weeps」は、CD時代に入って発売されたJ-POP初のBEATLESトリビュート・アルバム 『抱きしめたい』(1988)に収録されています。当時はまだJ-POPという言葉も、トリビュートという言葉も使われていませんでしたが。
ヴォーカリストJUNの少し演劇がかった歌唱法と、ミディアム・バラードの原曲をウエスタン風味も加えつつドラマティックにアレンジし直した強引さが相まって、他に類を見ない、モンドな雰囲気さえ漂う1曲に仕上がっています。
RED WARRIORS 『RED SONGS』 彼らの最初の4年間を俯瞰する事が出来る2枚組BESTアルバム。「I Am the Walrus」も収録されています |
RED WARRIORS(通称REDS)はDIAMOND☆YUKAIこと田所豊と、SHAKEこと木暮武彦を中心にしたROCKバンド。1986年にメジャー・デビューし、1989年解散。その後数回再結成し、その都度ファンを納得させるLIVEや作品を残しています。
「I Am the Walrus」はシングル 『バラとワイン』 のカップリングとして初出。この曲のカヴァー自体あまり類を見ない訳ですが、DIAMOND☆YUKAIの「らしさ」全開の大仰な歌と、サイケデリックな原曲をギター中心にアレンジし切ってみせたSHAKEの手腕とが相まって、なんだかカッコ良すぎて笑ってしまう、そんな1曲に仕上がっています。
今年の10月に1回限りで「本当に最後の」再結成LIVEが決定しているREDS。この曲が披露される事はまず無いと思いますが、楽しみです。
いかがでしたでしょうか?ここにあげた2曲は、レア・アイテムに属する盤に収録されてはいますが、そんなに入手困難というものではありません。気になった方は、少し探せば見つかるハズ、です。
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。
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