ウルフルズ 『バンザイ~10th Anniversary edition』
ウルフルズ 『バンザイ~10th Anniversary edition~』 DVDとブックレットが付いた限定盤の他、CDのみの通常盤、iTMSでも買えます。 |
- 「ガッツだぜ!!」
- 「トコトンで行こう!(リミックス・ヴァージョン)」
- 「バンザイ~好きでよかった~」
- 「暴動チャイル」
- 「さんさんさん'95」
- 「てんてこまいmy mind」
- 「大阪ストラット(アルバム・ヴァージョン)」
- 「ダメなものはダメ」
- 「おし愛 へし愛 どつき愛」
- 「泣きたくないのに」
スタッフは皆ウルフルズ・ファン
「ガッツだぜ!!」のヒットでいきなりブレイクしたように見られがちなウルフルズですが、そこまでにはグループの努力はもちろんの事、愛あるスタッフ達による地道な努力と創意工夫があったのです。当時CDショップのスタッフとしてウルフルズを推していた私は、セールスマンやA&Rをはじめとする東芝EMIのスタッフ、所属事務所のスタッフ等、関係者の方々とお会いする機会が多かったのですが、会う人会う人みんながウルフルズの事を語る時は本当に笑顔で。あとは数字(=売れる)だけだなぁと思ったものです。
CDショップにウルフルズ・コーナーを!
~マキシシングル大作戦
ウルフルズ 『すっとばす』 プロデューサーに伊藤銀次を迎えた傑作。大滝詠一本人が新たに歌詞を加えた「びんぼう」のカヴァーも話題になりました。 |
特にCDショップの現場では、1st.アルバム『爆発ON PARADE』が収録曲の歌詞に問題があると言う事で廃盤になってしまい(1994年12月に再発)、カタログは『すっとばす』1枚だけ。置いてあっても「あ行」のコーナーにあるかないかという状況でした。
そこでウルフルズが考えたのがMAXIシングル連続リリース。アルバムと同じ大きさのアイテムを発売していく事でカタログを増やしていく作戦です。
まだ8cmのいわゆる短冊形のシングルが主流だった当時、この連続リリースは「Mission Unbelievable」というシリーズ・タイトルこそちょっとスベった感もありましたが、「活発に活動しているウルフルズ」をアピールするのと同時に、CDショップにまだあまりなかった「ウルフルズ・コーナー」を生まれさせる事にもつながっていったのです。
プロモーションビデオ戦略も大成功!
ウルフルズ 『ウルフルVVV』 ウルフルズのクリップ集3作をひとまとめにしたDVD BOX。初期から『バンザイ』辺りまでだけ観たい方には『ウルフルDVD』もあります。 |
軍服姿の男達を引き連れて商店街を歌いながら練り歩く(だけの)「トコトンでいこう!」、大阪のベタな場所でのみで撮影された「大阪ストラット」、渡辺満里奈がマドンナ役で出演、青春ドラマ風の「SUN SUN SUN'95」は知人関係総出演。ウルフルズ4人のつたない演技やセリフも見る事が出来ます。
これらのPVは毎回話題になって「ウルフルズがキている」という印象をより強める大きな要因になったのです。
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