高級ジャズライブハウスといえば
青山「ブルーノート東京」 1988年オープン。ジャズを中心に、ジャズのエッセンスの強いボサノヴァ、ロックなど多彩なジャンルのハイレベルなライブを堪能できる名門ライブハウス。席数は300席とジャズライブハウスとしては破格の規模だが、段差のある席がステージを囲んでいるため、ストレスを感じることはない。年に数回、めったに日本を訪れないビッグネームのコンサートが企画される。(写真はステージのもよう) |
一口に「ジャズライブハウス」といってもその中身は本当にさまざま。初めてライブハウスに足を運ぶ方にとっては、何を手がかりにお店を選べばよいのかわからない、というのが正直なところでしょう。
こういうとき、頼りになるのが老舗・名門。ブルーノート東京は、ニューヨークの名門ジャズクラブ「Blue Note」の姉妹店として1988年11月にオープン。南青山というハイセンスな土地に、世界各国から一流ミュージシャンを招いて連日営業を続けています。
特に団塊・セカンドライフ世代の皆さんにブルーノート東京をお勧めする理由は次の3つ。
(1)粒ぞろいの出演ミュージシャン
ブルーノート東京に「二流」は出ません。また、あまりジャンルを厳しく絞り込んでいないこともあって、初めての方にも聴きやすい、ポピュラリティの高いミュージシャンが中心というこもポイント。さらに付け加えれば、海外ミュージシャンが多いためか、一人のミュージシャンが平均5~7日程度、連日出演していますので、鑑賞スケジュールが組みやすい、というのもよいところでしょう。
(2)上質の料理・お酒
ジャズライブハウスの中には、老舗であっても「音楽を楽しむ」を最優先に、さほどお酒・料理にこだわらない店も少なくありません。「音楽が聴ければ料理なんてなんでもよい」というお客さん(私なんかはそうなんですが)ならともかく、豊かな時間をすごすためには食の満足は欠かせません。ブルーノート東京はきちんとしたフレンチと、500本のワインストックに代表されるような美味しいお酒を楽しめるお店です。
(3)値段に比例した、安心のサービス
ブルーノート東京は、ジャズライブを楽しむ、という目的だけでいえば他のスポットに比して桁違いにお金のかかるお店です。ライブを見て、食事を1~2品頼み、お酒をそれなりに楽しめば、お1人あたり、1~2万円は覚悟しなければいけません。
ただしその分、十分な教育を受けたフロアスタッフ、美味しい料理とお酒、さらにはゆったりとした席で、息遣いが聴こえそうな距離での演奏を楽しむことができるのです。
このあたりの「良さ」に共感できるのであれば、ブルーノートに足を運ぶことは決して後悔にはつながらないでしょう。
【店舗データ】
■所在地 〒107-0062東京都港区南青山6-3-16ライカビル(地下鉄表参道駅徒歩8分)
■連絡先 tel.03-5485-0088(月~土11:00am-11:30pm/日祝11:00am-9:00pm)
(ホームページ)ブルーノート東京
■営業時間 月~土5:30p.m.-翌1:00a.m
日祝5:00p.m.-翌0:30a.m.
若いパワーとクオリティの両立
目黒「BluesAlley Japan」 1990年、帝王マイルス・ディヴィスライブによって幕を開けたBLUES ALLERY JAPAN。現在では国内トップアーティストを中心に、上質のステージを展開している。 |
ブルーノート東京と並んで、国内トップクラスのクオリティ(とお値段)を誇るのが、BluesAlley Japan、通称BAJ。ブルーノートとの最大の違いは、出演アーティストのラインナップ。BAJでは、若手を含めた、国内の実力派ミュージシャンをラインナップの中隔に据え、「安心して楽しめる」クオリティと、ジャズという音楽の最先端の動きを体感できる先進性を両立させているといえます。
こちらも、基本的には良質の酒と食べ物を楽しめますし、お値段もブルーノートに比べれば安い(チャージは4000~5000円、ドリンクは1000円~。トータルで8000~1万円が相場)。バランス的に優れたお店といえるのではないでしょうか。
【店舗データ】
■所在地 〒153-0063 東京都目黒区目黒1-3-14 テルウィング・インターナショナル目黒B1F(JR目黒駅徒歩1分)
■連絡先 tel.03-5496-4381(14:00-13:00)
【チケット予約専用】03-5740-6041(受付時間 月~土12:00-20:00)
(ホームページ)BluesAlley Japan
■営業時間 開場~24:00(ライブによって変更あり)
→次ページは食事・音楽・お値段のバランスのよいお勧め店リストです。