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ジャズ用語集2007 ま~ん行(5ページ目)

All About ジャズガイドサイト作成のジャズ用語集です。今回は「ま~ん行」をアップ。近々、検索性をよくした用語集にまとめる予定です

執筆者:鳥居 直介

ルート(root)

[るーと] 根音。調、あるいはコード(和音)の基礎となる音を指す。すべての調、コードはルートを土台として組立てられている。 ●関連語
和声法(harmony)
コード
調性

ルバート(rubato)

[るばーと] 自由なテンポで演奏すること。および、譜面におけるその指定。

●例文
「1コーラス目は、ギターソロがルバートでテーマを弾きます。ドラム、ベースはその終わり4小節からインテンポで入ってきて下さい)

●関連用語
イン・テンポ(in tempo)
リタルダンド(ritardando)

レコード(record)

[れこーど] ポリ塩化ビニル製・円形の音楽記録媒体の総称。もっとも大量に流通したLP盤のほか、SP盤、EP盤など、さまざまな規格が歴史に登場している。

1877年にトーマス・エジソンによって発明されたレコードは、その後、1887年頃からはSP盤と呼ばれる、回転数 78r.p.m. 直径 30cm(12インチ)または25cm(10インチ) 両面(初期は片面) の規格で流通するようになる。当時の素材はゴム、エボナイトなどさまざまであったが、じょじょに天然樹脂のシェラックが流通。その後流通する塩化ビニルに比して割れやすかったため、俗に「瓦盤」とも呼ばれた。

SPにとって変わることになるLP、EPが登場するのは1940年代になってからのこと。片面4分30秒程度しか録音できず、音質面や保存面でも問題があったSP盤は、ポリ塩化ビニルで作られたLP・EPに、急速にとって変わられることとなった。

レコードは、針によって盤面の凹凸を読み取り再生する仕組みであるため、埃や振動に影響されやすく、再生回数が増えると音溝の破壊により高域が減衰していくなどの問題点があり、80年代に登場したコンパクトディスク(CD)に、記録媒体の主役を譲ることとなった。

ただし、レコードは、原理的にはコンパクトディスクで欠落する20kHz以上の周波数帯域を損なわない特徴があり、オーディオマニアを中心に、音質を重視する人々からはいまだ、高い注目を集めているメディアである。

●関連語
SP盤 (Standard Playing)
LP盤 (Long Playing)
EP盤 (Extended Playing)
12インチシングル盤
CD(compact disc)

和声法(harmony)

[わせいほう] 音楽理論用語のひとつで、和音の進行、声部の導き方、あるいはその配置の組み合わせのこと。メロディ(旋律)、リズム(律動)と共に音楽の三要素のひとつである。

ジャズの場合、和声法は一般的にバークリー・メソッドなどに取り入れられた機能和声の考え方を指す。

機能和声とは、個々の和音にその根音と調との関係に従って役割があると考えるもの。ジャズのアドリヴは基本的にこの機能和声法によってアナライズが可能であり、ジャズ独特の音楽学習のほとんどは、この機能和声法の実践的習得に費やされる。

一方、機能和声法の理論的枠組みから逸脱する音楽的要素は、代表的なものにブルーノートなどがあるが、これらを体系的に説明するために、機能和声法に変わる種種の音楽理論が提案されている。代表的なものにジョージ・ラッセルが提案したリディアン・クロマチック・コンセプトがある。
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