すっかり肌寒くなってきました。もう今年も残りわずか…。ということは、そうです、もうすぐクリスマス!ジャズ愛好家、特に演奏される方にとってジャズアレンジのクリスマスソングは是非ともレパートリーに入れておきたいところ。と言うことで今回は、ジャズミュージシャンによるクリスマスアルバム特集。ご参考に!
※ジャケット写真がAmazon.comにリンクしています。
『ジングルベル・ジャズ』
1. ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス(デクスター・ゴードン・カルテット)
2. アイル・ビィ・ホーム・フォー・クリスマス(マッコイ・タイナー)
3. クリスマス・ソング(アーサー・ブライス)
4. アワー・リトル・タウン(ヒース・ブラザース)
5. ゴッド・レスト・ヤ・メリー・ジェントルメン(パキート・デリヴェラ)
6. われらはきたりぬ(ウィントン・マルサリス)
7. ジングル・ベル(デューク・エリントン)
8. ホワイト・クリスマス(ライオネル・ハンプトン)
9. クリスマス・ソング(カーメン・マクレエ)
10. 赤鼻のトナカイ(ポニー・ポインデクスター)
11. サンタが街にやってくる(デイヴ・ブルーベック)
12. デック・アス・オール・ウィズ・ボストン・チャーリー(ランバート、ヘンドリックス&ロス)
13. ブルー・クリスマス(マイルス・デイヴィス)
14. ヒイラギ飾ろう(ハービー・ハンコック )
見ての通りの豪華メンバーで、クリスマスにホンモノのジャズを楽しませてくれます。このアルバム、マイルスの未発表曲が収録されたオムニバスということで、結構売れたのではないでしょうか?ジャケット写真が何度か変わりながらも、未だに普通に売っています。
しかしマイルスの「ブルークリスマス」には期待しない方がいいかもしれません。タイトル通り暗いです。
全体的には、かなり渋めの硬派なクリスマスアルバム。ジャズ中級者にお勧めでしょう。
『ヴェリー・ベスト・オブ・クリスマス・ジャズ』
1. 赤鼻のトナカイ(エラ・フィッツジェラルド)
2. メリー・クリスマス・ベイビー(ケニー・バレル)
3. クリスマス・イヴ(ビリー・エクスタイン)
4. サンタクロースがやって来る(ラムゼイ・ルイス)
5. レット・イット・スノウ(ジョー・ウィリアムス)
6. グリーンスリーヴス(ジョン・コルトレーン)
7. ザ・クリスマス・ソング(メル・トーメ)
8. ザット・ユー・サンタクロース?(ルイ・アームストロング)
9. ウィンター・ワンダーランド(シャーリー・ホーン)
10. サンタが街にやってくる(ビル・エヴァンス)
11. グッド・モーニング・ブルース(カウント・ベイシー)
12. ジングル・ベル(ジミー・スミス)
13. きよしこの夜(ダイナ・ワシントン)
14. ア・チャイルド・イズ・ボーン(オスカー・ピーターソン)
こちらもかなり渋い組み合わせ。ビリー・エクスタイン、ルイ・アームストロングから、ジョン・コルトレーン、オスカー・ピーターソン等モダンジャズ期のミュージシャン達の演奏する(歌う)クリスマスソングを存分に楽しませてくれます。
『ジャズ・クリスマス・ミレニアム』
1. ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス (リー・リトナー)
2. クリスマスは我が家で (ウィル・ダウニング)
3. ザ・クリスマス・ソング (ジョイス・クーリング)
4. ジス・クリスマス (ジェラルド・アルブライド)
5. きよしこの夜 (アル・ジャロウ)
6. グリーンスリーヴス (マーク・アントワン)
7. 世の人忘るな (リチャード・エリオット)
8. ジングル・ベル (ダイアナ・クラール)
9. まきびと羊を(デヴィッド・べノワ)
10. ヒア・カムズ・サンタ・クロース (ジェフ・ゴルブ)
11. ママがサンタにキスをした (ジョー・サンプル)
12. 私たちのクリスマス (デイヴ・グルーシン)
最近のジャズ、と言うよりはフュージョン系ジャズミュージシャンによるクリスマスソング集。聴きやすい内容になっています。「こんなやり方もあるんだなぁ」なんていうオシャレなネタも、クリスマスパーティーで演奏することになってしまった方、是非聴いてみて下さい。
『3人のゴースト』(サウンドトラック)
現代版クリスマス・キャロル『3人のゴースト(Scrooged)』のサウンドトラックには、やはりマイルスが入っています。そしてマイルスの「我らは来たりぬ(We
Three Kings of Orient Are)」をサポートするのが、デビッド・サンボーン(サックス)、ラリー・カールトン(ギター)、マーカス・ミラー(ベース)等の超豪華ミュージシャン達。でもやはりこの演奏は聴くよりも、観て下さい。笑えます…。
このアルバムでお勧めなのが「クリスマス・ソング」を歌うナタリー・コール。父ナット・キング・コールの同曲をお聴きになった方も少なくはないでしょうが、ナタリーのバージョンも素晴らしいです。
チャーリー・パーカーの「ホワイト・クリスマス」等、紹介できなかった名演もまだまだあるのですが、今回はこんなところで!
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