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ジャズベース特集

ジャズの土台を支えるベーシスト特集。他の楽器にかくれてしまいがちなベースをクローズアップ!初級演奏解説も…

執筆者:佐久間 啓輔

文章: 佐久間 啓輔(All About「ジャズ」旧ガイド)


ベースの低音は特別な存在といえるでしょう。低い音だけでいえば、ピアノの方が低い音を出すことができます。しかしベースの持つ倍音がベースとしての本領を発揮するのです。
今回は人知れずバンドの土台を支えるベースにスポットをあててみたいと思います。


ジャズベース基礎講座

CDやレコードを聴いていても、ベースの音って聞き取りづらくて何をやっているのかわかりません。どんな演奏をしているのか?ではその基本的なところからみていきましょう。

4ビートのベースは4分音符で音をつないでいくのが基本で、これを「ランニングベース」とか「ウォーキングベース」と言います。曲のテンポによって、勢い良く走りぬける感じや、ゆったり歩く感じが表現できれば良いということですね。譜面に書くとこうなります・・・

上記譜面は、ジャズの基本的なコード進行でのベースランニング。そう、2-5-1(ツーファイブワン)進行です。ベースはそれぞれのコードのルート音から始まり、コードトーン(赤丸の音)を経由してラインをつくります。赤い丸以外の音は、そのキーのスケール音やクロマチックを使って、次の音にアプローチします。メロディアスにつながるのが基本。レ・ド・シ・ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ドと、音階をそのままおりていくのもアリですよ。

上記譜面はバリエーションです。小節のあたまがルート音だというのは変わりませんが、経過音が変わっています。それぞれの小節の最初の3つの音がコードトーン。そして4音目で次のコードのルート音の半音からアプローチします。

4度進行の曲ならば、上記の基本パターンを覚えるだけで、即演奏できます。このパターンでつながらないコード進行が出てきた場合は、とりあえずコードのルート音を4つならしてその場をやりすごした後に、教則本で勉強しましょう!


ジャズベーシスト名鑑

生粋の名脇役から、何でギターにしなかったのかわからない目立ちたがり屋まで、個性一杯のベーシストたちを紹介したいと思います。
※ジャケット写真がAmazon.comにリンクしています。

モダンジャズベースの申し子
ポール・チェンバース

文句なしにミスタージャズベース。モダンジャズの名盤には、「これでもかっ」という程この人が参加しています。かわいた音で、軽いタッチ。そしてバンドをグイグイひっぱるビート。極めつけは弓(アルコ)でのソロ。バップフレーズをギコギコと、まるでノコギリで木を切るきこりのように弾きまくります。
代表作は、 『ベース・オン・トップ』。ベースが目立つベーシストのリーダーアルバムは賛否両論ともいえますが、名盤です。いうまでもなく、マイルスの50年代の“黄金のクインテット”の作品群は全てお勧めです。

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