トランペットとはどういう楽器なのでしょう。一般的な楽器であるのは間違いありませんが、演奏しない人にとっては謎の多い楽器です。それでは、第一部でその構造と知られざる演奏技法、第二部でジャズトランペッター、第三部でジャズトランペッター高瀬龍一氏のCD発売コンサートのレポートを紹介していきたいと思います。 |
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トランペットはなにも3っつのトリガーだけで演奏しているわけではありません。目に見えない部分、そう“口”を使ってそのほとんどをコントロールしています。トランペットの各部分の名称は次の通りです。 1.マウスピース 2.ピストン 3.ベル 4.チューニングスライド
トランペットの音域は人によって違います。ハイノートと呼ばれる超高音域は、限られた演奏者にだけ神が与えた武器だといえるでしょう。またトランペットの場合、高音域は重たい荷物を持つようなもので、常にその音が出せるわけでもなく、休憩が必要です。野球のピッチャーにも似たところがあります。 このようにトランペットとは、身をすり減らしながら演奏するものなのです。一発の音で聴衆をノックアウトできる魅力的な音は、こういったところから生まれるのです。では次のページで、その魅力的なジャズトランペッターたちを紹介していきたいと思います。
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文章: 佐久間 啓輔(All About「ジャズ」旧ガイド)