“マイ・ファニー・バレンタイン(My Funny Valentine)”は、ジャズでもっとも取り上げられるスタンダードの一つです。ミュージカル「Babes in Arms」(1937年)で歌われた曲で、内容は、ちょっと不細工なバレンタイン(もちろん男、イタリア読みするとヴァレンチノですね。)を慕う女性の気持ちを綴ったラブソング。 様々なアーティストによって、歌われ、演奏されてきましたが、今回はそのなかで、ガイドの推薦する名演を紹介していきたいと思います。 |
帝王マイルスが贈る極上バラード トランペッターのチェット・ベイカーが、ボーカルをメインにレコーディングした作品。上手いのか下手なのかわからないチェット・ベイカーのボーカルは、違和感を感じてしまうかもしれませんが、ハマると気持ちよくなっていくと思います。本作の“マイ・ファニーバレンタイン”もジャズの名演の一つで、けだるく歌い上げる様が、大人の雰囲気をかもし出します。
もっとも美しい音を出すピアニストとギタリストが、二人で演奏するとどういう事になるか?本作を聴いてみて下さい。 いかがでしたでしょうか?機会があったら、ジャズ喫茶やライブハウスでリクエストしてみて下さい。生演奏のお店では、あっと驚くような演奏に出会えるかもしれませんね。
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文章: 佐久間 啓輔(All About「ジャズ」旧ガイド)
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