DAWとの連携可能なMTR、BR-800
BOSSのMTRの新モデル、4トラック同時録音/8トラック同時再生に対応したBR-800 |
それがBOSSブランドで展開してきたMTR(マルチトラック・レコーダー)、BRシリーズの最新版、BR-800です。モノを見てビックリしたのは、機能や性能より、デザインというかボタンの形状。ブラック&シルバーボディー上にあるのはタッチセンサー式のボタン。かなり好き嫌いは分かれそうな気はしますが、見た目にインパクトがあるのは確かです。
さすがにフェーダー類はタッチセンサーではなく、普通のボリュームが使われていますが、なかなかユニークな機材です。MTRとしては4トラック同時録音/8トラック同時再生に対応しており、64Vトラックを装備しているので、トラック数的にも余裕を持ったレコーディングが可能です。ギター/ベース、またマイク/ライン用の4系統の入力から録音できるほか、本体内蔵マイクでの録音も可能となっています。
また先ほどのV-STUDIO 20と同様、ここにはBOSSのME-25相当のエフェクトやVE-20相当のエフェクトなどいろいろ搭載されています。
ここでなかなかユニークなのはPCとの関係。USB経由でWindowsやMacと接続が可能になっており、SONAR 8.5 LEがバンドルされているのです。そして、接続するとBR-800はUSBバス電源でも駆動するオーディオインターフェイスとして機能するとともに、ここに搭載されたエフェクトが自由に利用できるようになるのです。さらに、前述のタッチパネル式のボタンやフェーダー類はMackie Control互換のコントロールサーフェイスとして機能するので、SONARをはじめとする各種DAWをリモートコントロールすることが可能なのです。
つまり、PCと接続するとMTRではない機材へと変身するわけですが、もちろんMTRとしてレコーディングしたデータをPC側へ送ったり、その反対も可能で、そのためのツールも用意されています。そういう意味でも、これまでにあまりない非常に面白い機材といえそうです。
なお、発売は5月の予定で実売価格は42,000円程度になるだろうとのことでした。