オーディオのみの録音も可能だが、機能的にはH4nなどより下
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側面のスイッチをビデオからオーディオに変更するとオーディオのみをレコーディングするリニアPCMレコーダーに変身する |
では、その24bit/96kHzのリニアPCMでのレコーディングはどうしたらいいのでしょうか?
これは、本体側面にある「ビデオ/オーディオ」のスイッチをオーディオに設定して、ビデオ録画をやめて、オーディオのみの録音モードにすることで、使えるようになります。実際、このモードで録音すると、MOVファイルではなく、WAVファイルが生成されて、H4nなどと同様のリニアPCMレコーダーに変身してくれるのです。
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設定項目などは少なく、調整の自由度が低い反面、扱いは簡単 |
ただ、使ってみるといわゆるリニアPCMレコーダーと比較すると機能はかなり簡素化されているようでした。まずは録音レベル調整ができないこと。マイクゲインスイッチでL/H/AUTOの設定はできるのですが、それだけなので、ギリギリまでレベルを追い込んで……といったテクニックは使えません。また、ローカットフィルタは搭載されていますが、リミッターは搭載されていないので、とりあえず少し小さめな音量で録るというのが基本なのかもしれません。
それと1点気になったのは、オーディオのみのモードであっても、液晶ディスプレイがオフにならないこと。動作中、ずっと画面が明るく光っているため、無駄に電池を消耗しそうなのと、暗いところで録音する場合、かなり目立ってしまうということです。できれば、今後ファームウェアのアップデートなどで修正してもらえるとありがたいなと思います。
付属ソフトで簡単に編集し、アップロードできる
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USBケーブルが本体に内蔵されている |
さて、このQ3にはUSBケーブルが直接搭載されているため、わざわざ接続ケーブルを用意する必要もなく、すぐにパソコンと接続してデータを転送することができます。
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付属のソフトHandy Shareを使えばYouTubeやmyspaceへ直接アップロードできる |
さらに、Q3にはHandyShareというソフトもバンドルされています。これはQ3で録画したMOVファイルを編集するとともに、YouTubeやmyaspaceへ直接アップロードできるようにするツールです。
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トリミング程度ではあるが、簡単な動画編集が可能 |
編集といっても基本的にはトリミングを行う程度ではありますが、やはりあれば便利に使うことができます。また、MOVファイルをビデオ部分とオーディオ部分、それぞれに切り出して保存するといったこともできるので、オーディオ部分のみをDAWを使って細かく編集していくといった使い方もできそうです。