ベースとなるループシーケンス機能
GarageBandの基本機能は、ループデータをトラックに並べていくループシーケンス機能 |
使い方はいたって簡単です。まずは、1,000種類以上が標準で用意されているというループデータを検索します。ループデータというのは1~4小節程度のオーディオのフレーズであり、ロック調のドラムであったり、しっとりしたウッドベースのフレーズだったり、クランチの効いたギターサウンドだったりするものです。これを、曲のジャンルや楽器、また明るい、クライアント、ドライ、リラックスといった曲の雰囲気から絞り込んで見つけ出すのです。
一覧表示されたループデータの中から適当なものを選ぶと、そのフレーズを聴くことができるので、気に入ったものがあれば、それをトラックに並べていくのです。こんな簡単な手順でドラム、ベース、ギター、ピアノ……と並べるだけで、もう曲になってしまう、というのがGarageBandなのです。
本来それぞれのフレーズのキーやテンポは違うのですが、自動的に揃えてくれるため、ユーザーは難しいことを考えず、ただパズルのようにループを並べていけば、もう曲ができてしまう、というのはやはり画期的でした。
エフェクト機能を組み合わせたレコーディングも可能
リアル音源を選び、プリセットを選択すれば、エフェクトが設定された状態で即レコーディングができる |
マイクを接続すれば、ボーカルなどを録音することもできるし、ギターを接続すれば、自分で演奏したギターをレコーディングすることも可能です。そして何よりも面白いのは、そこに搭載されているエフェクトです。
従来、DTMによるオーディオ録音というと、生の音をそのままトラックに入れるというものでした。プラグインを使えば、エフェクトをかけることは可能ですが、そこにはプラグインの使い方やエフェクトの利用法に関する理解が必要でした。
しかし、GarageBandでは、プラグインの知識などまったくなくとも、エフェクトがセットされ状態ですぐに使える用に「リアル音源」というものが用意されています。これはボーカル用、ギター用、ベース用、ドラム用など、録音する機材にあったエフェクトがセットされたプリセットが数多く用意されており、この中から選ぶだけですぐに、リバーブがかかったボーカルやコンプレッサのかかったベースなどを録音できるようになっているのです。
もちろん、このエフェクトの設定は自分でパラメータを変えることもできるし、録音した後に、エフェクトを差し替えることも可能という自由度。とても便利に使うことができるのです。