DTM・デジタルレコーディング/レコーディング・制作ノウハウ

プロが明かす新・音楽制作手法[4](3ページ目)

インタビュー形式でTINGARAのDTMを用いた音楽制作手法を紹介する連載の最終回。今回はエフェクトの使い方や自宅スタジオでのマスタリング手法などを伺います

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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楽器系にもさまざまなエフェクトを活用する

TINGARA
主に打楽器用に使っているというCubaseSX標準バンドルのReverb A
--ここまで主にボーカルのエフェクト処理について伺ってきましたが、楽器系のトラックでのエフェクト処理はどうしているのですか?
ヒデオ:もちろん、エフェクトは活用していますよ。ただ、ボーカルとは異なるエフェクトを使いますね。同じリバーブでも、ボーカル用と打楽器用では違うものを使っています。実は、その打楽器用のリバーブ、Cubaseに標準で搭載されているSteinbergのリバーブを使っているんですよ(笑)。結構、いろいろなリバーブを試してみたのですが、このリバーブがシンプルでいいんです。なんか音が濁らないというか……。打楽器の場合は、これだけでいいという感じです。


--ほかにはどんなエフェクトを?
ヒデオ:曲によって、いろいろですよ。今回のアルバムでは使いませんでしたが、TCエレクトロニックのPowerCoreのエフェクトなどもよく使っていますよ。まあやはりボーカルと同様、各種楽器においても、リバーブは2種類をうまく組み合わせて使うようにしています。

--Power Coreはボード側で処理するので、CPU負荷がかからなくていいでしょうが、エフェクトを多様するとCPU負荷も厳しいのではないですか?
ヒデオ:いいえ、それがあんまりかからないんです。先日もお話したとおり、CPUにはIntelのE6850というCore2Duoを使っており、トラック数的には40前後あるものの、CPU負荷が50%を超えるということはまずないですね。そういう意味でも、各種エフェクトを気持ちよく使えています。
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