TINGARAのニューアルバム、「組曲 ~命の森~」 |
ボーカルを4つ重ねるTINGARAサウンドの秘密
TINGARAフォーマットをテンプレートにCubase上でつぐみさんが作ったデータ |
ヒデオ:この組曲に限らず、TINGARAのサウンド作りはある程度使う音源やトラックなどが固まっていることから、僕がCubaseのテンプレートとなる「TINGARAフォーマット」というものを作っています。それをつぐみにも渡しているので、つぐみがこれを利用して曲を作り、FTPサーバーにUPしています。1曲目の「精霊の森」の場合、ボーカルトラックだけで32あり、オケで10トラックという構成になっていました。リズムがないので、これですんでいますが、リズムが入るとさらにトラック数は増えますね。
--ボーカルだけで32トラックもあるってすごいですね。なんで、そんなにいっぱいトラックを使っているのですか?
ヒデオ:そこは、本当は企業秘密なんですけどね(笑)。実は、TINGARAサウンドの特徴は1つのメロディーに対して4つ重ねていることにあるんです。たとえば主旋律とコーラスが1パートあったとしたら、2×4=8トラック使うというわけです。だから、コーラスが複数パートあったりすると40トラック以上使うケースがあるというわけです。
TINGARAサウンドの秘密は、1つのパートにつき4重録音で構成していること |
--でも、なぜ4音なのですか?
ヒデオ:これは試行錯誤の結果なったものです。最初はシングルで録音し、次にダブルでやり、現在4つに落ち着いたんです。5音、6音にしたこともあるのですが、逆に芯がなくなってしまうため、4音がいいんだな……。もっとも、これは人によって違うだろうね。つぐみはソロボーカルとしてみるうと歌はうまい人じゃないんだけど、4つ重ねたときのキレイさ、透明さは群を抜いていると思いますよ。