プロ向けで高音質を実現するバランス端子
バランス対応ケーブルは一見、ステレオヘッドフォンの端子のようだが、2chを同時に送るのではなく、逆位相の信号と同時に送ることで音質劣化を極力減らすための仕掛けがされている。 |
なんだ、ステレオ端子じゃないか、と思う方もいるでしょう。確かに形状はステレオのヘッドフォン端子などとまったく同じです。しかし、これ、別にステレオで2ch分の信号を送る端子ではなく、あくまでも1chの信号を送るだけのものなのです。
そう、3つの接点を持つことで、通常の信号のほかに、位相が反転した信号も同時に送り、外部から入り込むノイズを最小限にとどめるための仕掛けを施しているのです。
一般ユーザーが利用することは比較的少ないのですが、業務用として幅広く利用されているケーブルであり、多くのオーディオインターフェイスもこれに対応しているのです。コンボジャックであれば、必ずバランス対応であるというわけではありませんが、実際対応しているかどうかは、スペック表などでチェックしてみてください。
ギターを直接接続するためにはHi-Z対応をチェック
Hi-Zボタンをオンにすることで、その入力端子がHi-Z対応となり、ギターやベースと直接接続して入力することができる |
Hi-Zとはハイインピーダンスの略で、入力抵抗が大きいことを意味しています。ギターやベースなどの出力は一般にインピーダンスが高いため、入力側もこれ対応していないと、正しい音で入力することができないのです。
確かにHi-Z対応していない機器でも、まったくギターの音が入力できないわけではないのですが、音質が悪く変質してしまうため、基本的には使わないのが無難です。また、どうしても接続したい場合は、途中にエフェクターなどを噛ますか、ダイレクトボックス(DI)と呼ばれる機器を通すことで、接続可能となります。