DTM・デジタルレコーディング/レコーディング・制作ノウハウ

エレクトリックドラムでリズム入力をしよう(2ページ目)

ドラム入力に、エレドラを使ってみてはいかがですか?打ち込みのリズムとは明らかに異なる、人間味のあるリズムを作り出すことができます。今回は私が先日購入したRolandのV-Drumを例に紹介しましょう。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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昔ながらのMIDIの打ち込みは単調になりがち


問題は、どうやって打ち込みをするかです。DAWによっても違いますが、ピアノロールを使って打ち込んでいく人もいれば、ドラム譜を表示させて入力する人もいるでしょう。また、ドラムマシン的なユーザーインターフェイスで、まず数小節分のパターンを複数作り、それを順に並べていくというのも有効な手段です。

ドラム入力
各DAWに用意されたドラム入力機能を用いれば、自分の好きなリズムを組み立てることができるが、単調になりがちで、ノリが出しにくい。
ただ、ここで問題になるのは、ノリです。どうしても打ち込みでリズムを入力すると、機械的で無機質な感じになってしまいがちです。もちろん、数値エディットなどを用いて細かく設定することで、突っ込んだ感じを出したり、もたる感じを演出することは可能ですが、あまりに作業量が多く、慣れないと気が遠くなってしまいます。

一方で、グルーブクォンタイズなどを活用することで、それなりにノリを出すことはできます。ただ手軽で便利ではあるものの、自分で思い描いているリズムとは異なるノリになってしまうケースも多く、なかなか難しいものがあります。


MIDIのリアルタイムレコーディングでリズム入力


そこで登場するのがリアルタイムレコーディングです。これは通常キーボードを手で弾いた情報をそのままMIDIで記録するという方法です。ドラムの各パート、つまりスネア、ハイハット、バスドラ、タム……といったものも、それぞれのキーに割り振られているため、鍵盤でドラムを叩くことが可能です。コツを掴めば、これでリアルタイムレコーディングすることが可能になるのです。

もちろん、あとで修正することも可能ですから、あまり細かなミスを気にせず入力すればよく、マウスでの打ち込みとは明らかに異なる雰囲気が出せます。また、一気にすべてを入力しなくても、まずは、ハイハットだけ、次にスネアをいれ、バスドラを入れ……といった作り方もできます。
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