DTM・デジタルレコーディング/シンセサイザー活用ノウハウ

(5)エンベロープジェネレータで音の形作り(2ページ目)

シンセサイザの音作りで重要な役割を果たすモジュールのひとつがEG=エンベロープジェネレータです。これによって音の形が作り上げられるのですが、どのように使うのかを紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

エンベロープジェネレータの4つのパラメータ


では、そのエンベロープジェネレータには、どんなパラメータがあるのでしょうか?よく、
   ADSR
といった表現がしますが、エンベロープジェネレータには
   Attack:アタック
   Decay:ディケイ
   Sustain:サスティン
   Release:リリース
という4つのパラメータがあります。これら4つのパラメータを図で見てみると、ある程度イメージが沸くでしょう。
エンベロープ波形
エンベロープジェネレータの4つのパラメータが作り出すエンベロープ波形

アタックというのはキーを押してから最大音量になるまでの音の立ち上がりの時間を示します。ディケイは最大音量になってから、一定音量になるまでの減衰時間を示します。そしてサスティンはキーを押している限りずっと鳴っている音量のレベルを意味します。最後のリリースはキーを放してから音が消えるまでの減衰時間を表します。

Synth1を使ってエンベロープを変化させよう


Synth1
Windows用でフリーウェアの強力なアナログ・モデリング・シンセ、Synth1
このエンベロープジェネレータの解説に限らず、シンセサイザの音作りの解説は読んでいるだけでは、なかなか理解しづらいものです。やはり、その音作りを理解するには、実際のシンセサイザを使ってみるのが一番の近道です。

そこで、今回も例によってWindows用のフリーウェアの強力なアナログソフトシンセ、Synth1を使って試してみることにしましょう。Synth1はVSTiとDXiに対応しているので、さまざまなDAW上で起動させることが可能です。もちろん、DAWを持っていない方やMacユーザーをはじめ、Synth1が使えない環境の人などは手持ちのシンセサイザ、ソフトシンセを使えば同様の実践が試せるはずです。
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