DTM・デジタルレコーディング/レコーディング・制作ノウハウ

YAMAHAがNAMMでUSBミキサーを発表(2ページ目)

ここしばらくDTM関連製品が出ていなかったYAMAHAがUSB接続のミキサーを2機種、米国のNAMMショウで発表しました。まだ正式なリリースなどは出ていませんが、どんなものなのかを紹介しましょう。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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標準ドライバで使えるUSB接続のアナログミキサー


まだ、価格や発売時期、詳細なスペックなどの情報はありませんが、YAMAHAの海外における発表などを元に情報を集めてみると、今回発表されたのはUSB接続のデジタルミキサー、2製品です。

MW10はUSB接続のアナログミキサーで、1OIN/2OUTというスペック。USBで接続することによってこのミキサーとデジタルでオーディオのデータをやりとり可能となっています。USB 1.1規格での接続で、サンプリングビットは16bitでサンプリングレートは44.1kHzもしくは48kHzの2つに対応。もちろん、Windows、Macの両方に対応しており、標準的なUSBオーディオの設計になっているため、とくにドライバを用意することなく、パソコンに接続すればすぐに使えるようになっているようです。

MW12
12IN/4OUTのアナログミキサーにUSB接続機能を備えたMW12
同様にMW12は12IN/4OUTのアナログミキサーにUSB接続機能を追加したもの。やはりMW10と同じくパソコンとは標準ドライバで接続できるようになっています。MW10、MW12ともにファンタム電源対応でコンデンサーマイクを使用可能なマイク端子を装備しているほか、多彩な入出力端子を装備しています。また各チャンネルに3バンドEQを搭載するなど、ミキサーとして充実した構造になっています。

ただ24bit/96kHzや24bit/192kHzが主流の現在、16bit/44.1kHz、16bit/48kHzというスペックに物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、アナログミキサーとの接続であることを考えれば、必要十分なスペックといえるのではないでしょうか。
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