オーディオ用として現在でも普及する真空管アンプって何?
真空管プリ・メインアンプとして著名な、トライオードのTRV-300ST |
また中には、真空管アンプを手作りで組み立てようという趣味の人たちもいっぱいいるようです。真空管アンプ作りのための書籍が登場したり、そうした情報が載っているWebサイトもいくつかあるようですので、興味のある方はチャレンジしてみてもいいかもしれません。
暖かで豊かな音にする真空管アンプ
真空管アンプがレトロな機材であるのに対し、最新のアンプはトランジスタ、そしてオペアンプと呼ばれるICを使って作られたものになっています。
真空管アンプは、実際に音が出るようになるまで電源を入れてからかなり時間がかかったり、ノイズが乗りやすかったり、また真空管の状態によって音が変わってしまったり、さらには真空管自体の寿命が短く、壊れやすいという欠点があることから、トランジスタアンプ、そしてICアンプへと進化してきたのです。
それなのに、今でも真空管アンプが求められる理由は、やはりその音にあります。音を言葉で表現するのは難しいところですが、よく言われる表現としては「暖かで豊かな音にする」アンプである、ということです。
機会があれば、ぜひ聞き比べていただきたいのですが、確かに真空管アンプで出す音はちょっと違います。今のICアンプは性格に音を増幅しているのに対し、真空管特有の増幅の仕方をしているからなのでしょうが、確かに柔らかい感じで、気着心地のいいサウンドにしてくれるのです。