DTM・デジタルレコーディング/オーディオインターフェイス

何でも読み書きできるサンプラー用コンバータ Awave Studio(3ページ目)

ハードにソフトとサンプラーにはいろいろな種類があり、そのライブラリも数多くありますが、困るのが互換性のないこと。でも、さまざまなフォーマットに対応したコンバーターがあるのです。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

データのエディットも可能な強力ツール


Awave Studio
単なるデータコンバータとしてだけでなく、波形編集含め、サンプラーデータをいじる、さまざまな機能を備えている
このように、いろいろなフォーマットの読み書きが可能なAwave Studioですが、このソフトは単なるコンバーターではなく、サンプリングデータを自由にエディットできるという強力な機能を装備しています。そういう意味では、サンプラーユーザーにとっては、非常に力強いツールであり、コンバート目的でなくても使うことができます。


Awave Studio
ループポイントの設定なども可能だが、日本語Windowsの標準環境では、画面の一部が切れてしまうのが残念なところ
たとえば、レイヤーの変更といったことはもちろん、波形そのものを編集したり、ループポイントを設定したり……といろいろなことができてしまうのです。また、面白い変換としてはMIDIをオーディオへ変換するということ。つまり、ソフトシンセとしての機能も備えているというわけなのです。


また、ハードサンプラーとのやりとりではMIDI SDSでの送受信も可能となっているので、古い機種とのやりとりもできるなど、なかなかよくできているのです。

とりあえずは無料で使え、安い下位バージョンもある


ちなみに、このAwave Studioは体験版を無償でダウンロード可能ですから、興味のある方は一度使ってみるといいでしょう。この体験版では、保存ができないなど、制限はあるものの、それなりに使うことは可能です。で、価格は$129.95。シェアウェアとして、決して安い価格ではありませんが、サンプラーを駆使している人にはお勧めできるソフトです。

また、そのAwave Studioよりも対応ファイルが少なく、機能も少ないものの、ほぼ同様なコンバートが可能なAwave Audioというソフトもあり、こちらは$49.95という設定になっています。

なお、日本のユーザーにとって、気になる点も何点かあるので、お伝えしておきましょう。ひとつは、日本語対応しておらず、ヘルプなども含めすべて英語であるということです。そしてもうひとつは、通常の日本語Windowsでは、画面の一部が欠けてしまうこと。とくにエディットに関しては、フォントの設定などを変えないと、ボタンが見えづらいため、操作しにくいのは残念なところです。

Awave Studio、Awave AudioのダウンロードはFMJ-Softwareこちら。
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