DTM・デジタルレコーディング/オーディオインターフェイス

2年ぶりに投入されたUSB 2.0オーディオの第2弾 EDIROL UA-101登場(3ページ目)

UA-1000から約2年。長い沈黙を破ってEDIROLがUSB 2.0オーディオの普及機、UA-101を発表しました。FA-101のUSB 2.0版ともいえるスペックのこの新モデルはどんな意義を持ったマシンなのでしょうか。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

USB 2.0を利用するメリット


以上のような点から、UA-101はFA-101よりも機能強化されたといっていいわけですが、そもそもUSB 2.0であることのメリットは何でしょうか?

その最大のポイントは最近のPCならばUSB 2.0対応端子が標準で搭載されていることです。FireWireの場合、VAIOノートなど一部の機種には搭載されていますが、多くのマシンには標準では搭載されていないため、別途インターフェイスを買わなくてはなりません。

それに対し、USB 2.0ならわざわざインターフェイスを用意することなく、標準で搭載されているから、すぐに使える。これが最大のメリットでしょう。

ACアダプタが必須となるのがUSB 2.0のネック


では、すべてがいいこと尽くめかというと、実はデメリットもあります。それはACアダプタが必須である、ということです。

UA-101
形も大きさもスペックもFA-101とほぼ同等だが、デスクトップPC接続時でもACアダプタは必要になる
ご存知のとおり、FA-101は電源供給可能な6ピンFireWire端子と接続すればACアダプタなどなくても、動作してくれました。それに対し、UA-101ではバス電源だけでは動作しないのです。


その理由はUSBは500mAしか電力供給できないためです。まあノートPCで扱う場合、FireWireでも4ピン接続が基本なので、状況は同じですが、デスクトップマシンと接続してもACアダプタを使わなくてはならないというのはちょっと残念なところです。

以上が、UA-101の概要です。結局UA-1000以降、USB 2.0デバイスはBEHRINGERがBCA-2000を出したのと、多少毛色が違うもののサラウンド対応のSound Blaster Audigy NXが登場した程度でほとんど出てきていません。そうした状況がUA-101をきっかけに変化していくのか、ぜひUA-101の動向に注目していきたいと思います。
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