DTM・デジタルレコーディング/レコーディング・制作ノウハウ

ポータブルレコーダーレポート EDIROL R-1 & R-4(3ページ目)

練習スタジオなどでの演奏の録音って何を使っていますか?多くの人はMDなどを使っているのではないでしょうか?しかし、より高音質でパソコンとの親和性の高く、しかも持ち歩きやすい機材があるので紹介しましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

4ch、24bit/96kHzでのレコーディングが可能なR-4


これなら、それなりの音で録音ができ、24bitのデータをパソコンに取り込み、編集作業をしてCDに焼くという流れが見えてきます。ただ、中にはもっと欲が出てきてしまう人もいるでしょう。

そう、せっかくならステレオ2chではなく、もう少しチャンネル数を増やしたいとか、せっかくなら手持ちのマイクを使ってのレコーディングをしてみたいとか、24bit/96kHzのクオリティーが欲しいとか……。

R-4
40GBのHDDを搭載したR-4は、4ch同時で、24bit/96kHzでのレコーディングが可能
そんなニーズに対応してくれるのが上位機種のR-4というものです。正確には上位機種というよりも別コンセプト製品というのが正しいのかもしれませんが、R-4を使うことで、さらに可能性が広がります。


ファンタム電源対応のコンボ端子も4つ装備


R-4は、240×217.4×77.1mm、1.7kgだから、R-1ほどコンパクトではないものの、ノートパソコンよりも小さいくらいだから苦にはならないはず。この中に40GBのHDDが入っており、これに録音するわけですが、こちらは4chの同時録音が可能で、最高24bit/96kHzにまで対応しています。

R-4
R-4には、ファンタム電源にも対応したコンボ端子が4つ搭載されている
またファンタム電源対応でXLRおよびフォンが挿せるコンボ端子も4つあるから、ここに外部のコンデンサマイクなどを接続して利用することも可能なのです。R-1同様の内蔵マイクも搭載されているのですが、こちらはHDD搭載しているため、その駆動音をノイズとして拾ってしまうので、高音質レコーディングを求めるならば、内蔵マイクの利用はあまりお勧めできません。


HDDに録音したデータはコンパクトフラッシュ経由でパソコンに渡せるほか、やはりUSB端子があるので、これをパソコンに接続すると、R-4のHDDが外付けドライブとして認識されるので、簡単にデータが転送できるようになっているのです。

このように、多少用途、目的の異なる2機種ですが、スタジオなど外で録音する機材としてなかなか使えるものといえそうです。
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