恒例の3ブランド同時発表会
3、4ヶ月に1度の割合で、次々と新製品の発表をしているRolandグループ。そのRolandグループの3ブランド、つまりRoland、EDIROL、BOSSの3ブランドの製品発表会が2月9日、東京渋谷で開催されました。
今回の新発表製品は、主にアメリカのNAMM SHOWで1月に発表された製品群のようで、それらの国内での正式お披露目となります。DTM・デジタルレコーディングに直接関連する製品は比較的少なめではありましたが、それでもEDIROL製品を中心にいろいろあったので、簡単に紹介していきましょう。
FA-101の小型版、FireWireオーディオFA-66
まず、やはり今回の目玉といえるのはFireWireオーディオのFA-66です。EDIROLでは昨年FA-101という製品をリリースしており、その下位機種に当たるのがこれです。
FA-101の弟分として登場したFA-66。赤いボディーに6IN/6OUTが搭載されている |
では、このFA-66は単なるFA-101の機能縮小版かというとそうでもないのです。実は、FA-101にないいい点も持ったユニークな設計に変身しているのです。その最大のポイントは突然の過入力に備えるアナログ・リミッター回路を搭載していること。ボーカルやアコースティック楽器など、音量が一定しない入力ソースでも安定した利用が可能になっているのは大きなポイントです。そう、これはUA-25で評価の高い機能をそのままFA-66にも搭載したというわけです。
一方、入出力端子にも微妙な違いがあります。FA-66もFA-101と同様、メイン入力はフロントにあるファンタム電源対応のXLRコンボジャック。つまり、キヤノンのマイク入力も標準フォンでの入力、またギターやベースなどのハイ・インピーダンスにも対応できるオールマイティーな端子となっています。が、リアパネルにはRCAピンでの入力が2ch設けられているのです。最近、ライブでDJを行うというニーズが増えていますが、そうした際にも手軽にオーディオ機器と接続できるように設計しなおされたようなのです。
価格はオープン価格ながら、実売は税込み38,000円前後になる模様。また発売は3月上旬の見込みです。