■DVDビデオってビデオ専用の規格じゃないの?
ここ1、2年で急速にDVDの書き込み型ドライブの価格が安くなりました。DVD-R/RW、DVD+R/RWそしてDVD-RAMとDVDメディアにはさまざまな種類があり、非常にわかりにくいのが現状ですが、DVDマルチとかDVDスーパーマルチと呼ばれるオールマイティーなドライブが登場してきたことで、少しずつ混乱は収束しつつあります。そんなDVDの書き込み型ドライブを持っている人はかなり多いと思いますが、これを何に使っていますか?結局のところ、CD-Rとしか使っていないとか、大きいデータのバックアップに利用しているくらいではないでしょうか?まあ、もちろん中には一所懸命にビデオの編集をして焼いているという人もいなくはないでしょうが……。
そんな便利そうでいて、あまり有効活用できていないDVDドライブも、デジタルレコーディング用途で非常に有効な使い方があるというのをご存知でしょうか?単刀直入にいえば、CDではなくDVDで音楽を焼くという方法です。
そういうと、「ああDVDオーディオ(DVD-Audio)でしょ、でもあれってイマイチ普及していないし、手元にプレイヤーもないんだよね」なんていう人が多いのではないでしょうか?確かにDVDオーディオというのも一つの手段ですが、ここで言うのはDVDオーディオでななく、DVDビデオを利用するという方法です。そう、いまや誰もが持っているあのDVDビデオです。
すると今度は「うん、DVDビデオも音声は記録できるのは知っているよ、でもあの音でダメでしょ、AC-3とかMP3なんかも使えるけど、所詮は圧縮サウンドでしょ。そんなものを使うくらいならCDのほうがいいでしょ。それに音楽を焼くのにわざわざビデオを用意すること自体が面倒だし……」と切り返す人がいるかもしれません。そう、一般的にはDVDビデオとは
・ビデオ=映像用の規格である
・音声は16bit/48kHzのサウンドが基本である
・必要あればAC-3やMP3を始めとするMPEG Audioが扱える
という規格であるように思われています。
でも、実はここには大きな可能性が秘められているのです。