■10種類の新エフェクト・パックを搭載
Producer Editionのエフェクトには、さらにUltrafunk Sonitus:fx Suiteというものもバンドルされています。Suiteという名前からも分かるとおり、複数のエフェクトの組み合わせであり、具体的には
fx:compressor
fx:delay (with tempo sync)
fx:equalizer (parametric)
fx:gate
fx:modulator
fx:multiband (compressor)
fx:phase
fx:reverb
fx:surround
fx:wahwah
の計10個です。いずれも非常にハイクオリティなエフェクトで、かつデザイン的にもカッコイイものになっています。
■非常に高機能・高性能なソフトサンプラー、VSampler 3.0 DXi
そして、Producer EditionにはもうひとつDXiとして非常に強力なソフトサンプラーがバンドルされています。VSampler 3.0 DXiというソフトで、非常に使い勝手の良いインターフェースと強力な編集機能を併せ持っています。実際起動させてみて、驚くのは、本当にさまざまなデータ形式をサポートしていること。SoundFontやAKAIのS1000/S2000/S5000/S6000といったフォーマットはもちろんのこと、DLSフォーマット、GigaSamplerフォーマット、HALionフォーマット、LM4ドラムキット、そしてWAVやAIFFと一般的なフォーマットはほとんどカバーしているのです。もちろん、サンプラーとしての機能も強力で、4基のLFOを装備するとともに4基のエンベロープジェネレータを装備。また、このサンプラー自体がステップシーケンサを装備していたり、ここにエフェクトを組み込むことができるなど、かなり自由度が高く高性能なものとなっているのです。ちなみに最大同時発音数は128音、16ステレオアウトが可能という仕様になっています。
以上、SONAR3の概要について、主に新機能を中心に紹介してみましたが、いかがでしょうか?定価94,000円というのは、ちょっと安い買い物ではありませんが、それだけの機能・性能は持った製品にはなっているようです。なお、10月23日以降、SONAR 2を購入した人は無償アップグレードが可能とのことです(ただし、Studio Editionへのみで、Producer Editionへの無償アップグレードはありません)。またパッケージ製品であるSONAR Perfect SolutionとしてUA-1000モデル、SD-90モデルもそれぞれ発売される予定となっています。
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