■VSTおよびVSTインストゥルメントをサポート
SONAR 3になり、強化された機能として、プラグインに従来のDirectXおよびDXiに加え、VSTおよびVSTインストゥルメントに対応したのも大きなポイントです。つまり、これによって、Windows用として存在するほとんどのエフェクトとソフトシンセのプラグインが利用できるようになったのです。もっともこれは、SONAR自体が対応したというよりもVSTアダプタというソフトを介してVST/VSTiに対応している構造となっています。このVSTアダプタはもともとFXpansionという会社が開発したものでしたが、今春にCakewalkが買収し、Project5にバンドルしたという経緯があります。現在では主にSONARユーザーに向けにエディロールがダウンロード販売も行っているので、それさえ持っていればSONAR 2でも利用できた機能ではありますが、あらかじめバンドルされているというのは大きなポイントでしょう。
■プロ用リバーブのLexicon Pantheon Reverbを搭載
プラグインという面では、Producer Editionには新たなエフェクト、ソフトシンセとして非常に強力で魅力的なものが追加されています。まず、エフェクトにおいては、LexiconのPantheon Reverbというもの。Lexicon(レキシコン)といえば、完全にプロユースのエフェクトメーカー。同社のリバーブは40~50万円もする製品が出ているわけですが、それのソフトウェア版がまさにこれ。非常に自然なサウンドであるこのリバーブには35のファクトリー・プリセットに加えて、オリジナルのプリセットを作成できるエディタを装備。16個のパラメータを操作して、リバーブ効果の繊細なチューニングが可能となっています。なお、Studio Editionにもその簡易版であるLexicon Pantheon LEが収録されています。