■ユーザーインターフェイスが大幅に改善
PC用のMIDIシーケンスソフト、DAWソフトのメーカーとして長い歴史を持つCakewalk。そのCakewalkのメイン製品であるSONARが、SONAR 2からSONAR 3へとバージョンアップします。すでに海外では英語版の製品がリリースされ、国内でも11月に発売されることがエディロールから発表されました。
今回のSONAR 3はSONAR 2と同様に2つの製品に分かれ、上位版の
SONAR 3 Producer Editon (\94,000)
下位版の
SONAR 3 Studio Editon(\58,000)
という構成です。価格的にはSONAR 2では\78,000/\58,000となっていたので、上位版のみが少し値上げになった形ですが、単純にそうとはいえない印象を受けました。というのもSONAR 2ではベースであるDAWソフトはそのままに、プラグインを追加したのが上位版のXLという構成であったのに対し、SONAR 3では、本体DAWソフト自体の機能が違っており(といってもミキサーコンソール部分が中心ですが)、メイン商品自体がProducer Editonへと変わっているからです。そういった価格面から見ても、SteinbergのCubase SX/SLに真っ向から勝負を挑んだ製品となっているのです。
その気合いの入った、SONAR 3。まずは、英語版をお借りし、使うことができましたので、ファーストインプレッションとしてのレポートをしてみたいと思います。
実際にいろいろと使ってみて、機能面でいろいろと強化されているのですが、最大のポイントはユーザーインターフェイスの変更でしょう。今回のSONAR 3は画面の第一印象からも感じるように、だいぶ洗練されたカッコイイものになっています。従来のCakewalk製品は機能的には非常に充実していたものの、どうしてもデザイン的にカッコ悪いという感じがありましたが、その印象が完全に払拭されたようです。これは単に見た目のデザインというだけでなく、使い勝手という点でも大きく向上しています。