DTM・デジタルレコーディング/DTM基礎知識

【シリーズ テクニカル用語徹底解説】その5 ロスレスって何?(2ページ目)

最近ときどき見かけるようになった「ロスレス」という表現。Windows Media 9シリーズでも搭載されたこれは一体どんなもので、ユーザーにとってどんなメリットがあるのでしょう?

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

■音質を劣化させないロスレス

 しかし、最近になってにわかに広まりつつあるのが、ロスレスという圧縮方式です。ロスレスというのは英語で書けばLossLess、つまりロスがなく、音質が落ちないというものです。

 MP3をはじめ、WMA、ATRAC3、TwinVQ、OggVorbis……というほとんどのオーディオ圧縮形式が非可逆圧縮(元に戻らない圧縮)と言われているのに対し、元に戻すことが可能な可逆圧縮、つまりロスレスというものが注目を集めているのです。

 もっとも可逆圧縮というのは、普通のデータの世界では当たり前の話です。たとえば、LHaやZIP、MacならStaffIt!などを持ちて圧縮する方式はすべて可逆圧縮であり、圧縮したデータはすべて元のとおり、伸張することが可能です。しかし、オーディオの場合、これらを用いてもほとんど圧縮できないので、MP3をはじめとする非可逆圧縮が台頭してきたわけですが、ここに来て、可逆圧縮でありながら、そこそこの圧縮率を実現するものがいくつか出てきているのです。

  中でも注目されているのが、最新のWindows Media PlayerであるWindows Media Player 9にも搭載されたWindows Media Audio Lossless。そう、ごく一般に普及しているWindows Media Playerさえあれば扱うことができるのです。もっとも圧縮率は60%程度であり、MP3が128kbpsで約1/11のサイズになるのと比較するとあまり効率のいいものとはいえませんが、それでもLHaなどと比較すればかなりいい圧縮率といえるでしょう。


 また、LHaなどと違い、一度伸張(解凍)してからデータを扱うのではなく、圧縮された状態のまま再生できるというのもメリットです。しかも、音質劣化がまったくないのですから、音質にこだわりのある人なら使う価値があるのではないでしょうか?
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