DS864はソフトウェアサンプラー。最近はいろいろなメーカーがソフトサンプラーを出してきていますが、DS864は8レイヤー、64音ポリとなっています。また、データとしてはWAVファイルやAKAI S5000/S6000、Kurzwail、SoundFont2などのライブラリーをそのまま読み込むことが可能になっています。
VELOCITYはドラム専用のサンプラー。各パッドにWAVやAIFFファイルを読み込んでリズム音とするもので、SteinbergのドラムサンプラーLM4のフォーマットも読み込めるようになっています。
nPulseはいわゆるシンセドラム。VELOCITYとは異なり、サンプリングデータを読み込んで発音するタイプではなく、あくまでもシンセとして音を作っています。典型的なシンセドラムの“ピュン”という音が作れる音源です。
そしてCyclone DXiはご存知の方も多いと思いますが、SONARにもバンドルされているサンプラーで、アシッタイズされたWAVファイルを読み込んで、ピッチやテンポを自由にコントロールできたり、スライスされたデータを扱うことのできるサンプラーとなっています。
こう見ていくと、半分がサンプラーというちょっと変わった構成ではありますが、なかなか使えそうな音源が揃っています。
ここで気になるのが、やはり価格と国内の発売時期でしょう。Cakewalk側では、これをSONARと並ぶ2大ソフトと位置付けるようで、米国での発売価格は$479で、3月発売予定となっています。これまでCakewalk製品が米国でリリースされてから日本で発売されるまでのタイムラグが3ヶ月程度だったので、6月ごろに発売ということが予想されます。こうした計画についてEDIROLにたずねたところ、まだ国内で発売するかどうかを検討中とのことで、価格についてもまったくの白紙状態とのこと。いまようやくβ版が届いたところなので、これらを元にどうするかを検討していくとのことでした。
今後また新しい情報が入ればお知らせしていきたいと思います。
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