1月にアメリカのロサンゼルスで開催された世界最大の楽器の展示会、NAMM 2003。ここで、DAWソフトとして有名なSONARを開発するCakewalkがproject5なる新しいソフトを発表しました。誤解を恐れずに言ってしまえば、これはCakewalk版Reasonともいえるソフト。ArturiaのSTORMとも同じジャンルの統合環境型ソフトシンセです。
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まずproject5というのは、5つのソフトシンセをセットするともに、シーケンサ機能やエフェクト機能などを統合させた新コンセプトのソフトウェアであるとのこと。確かにReasonともコンセプトの近いソフトのようですが、さまざまな面で設計のアプローチが違い、単純に比較できるソフトではないとのことでした。
では、何なのか。簡単に言ってしまえば、これは5つのDXiプラグインのソフトシンセ5つをセットにするとともに、それを利用できる環境を用意したものです。つまりシーケンサ機能やミキサー機能、エフェクト機能などをすべて統合し、これ1つで曲づくりを可能としたソフトなのです。
シーケンサは、SONARなどのように本格的なものではなく、ドラムマシン感覚で簡単にデータ入力ができるステップシーケンサと、既存のMIDIファイルを読み込んで扱える全体の曲管理をするためのシーケンサとなっています。
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