自動車保険/自動車保険の補償内容と補償額の決め方

自動車保険の内容と補償額(対物賠償)

交通事故を起こした際、「相手の財産」の損害を補償する対物賠償保険。ところで「相手の財産」って何を指すのでしょう? また掛け金はいくらにすれば安心? わかるようでわからない、対物賠償保険について解説します。

西村 有樹

執筆者:西村 有樹

自動車・バイク保険ガイド

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交通事故で相手方の財産に損害を与えた場合、その損害を賠償する責任が発生します。損害額を想定することはできませんから、任意保険でしっかり備えておきましょう。

対物賠償はなにを補償してくれる?

一口に「クルマ」とは言っても、軽車両から高級外車まで様々。また観光バスやトレーラーなどの場合、車両以外の損害にも補償が必要となってきます。

一口に「クルマ」とは言っても、軽車両から高級外車まで様々。また観光バスやトレーラーなどの場合、車両以外の損害にも補償が必要となってきます

対物賠償の補償は広範囲となります。車や建物はもちろん、得られるはずだった利益、ダメになった商品も補償しなくてはなりません。
■直接的な損害への補償
  • 車両
  • 標識、ガードレール
  • 家屋(民家)
  • 商業用車両(観光バス、タクシー、電車、トレーラーなど)
  • 商業施設(小売店、飲食店、パチンコ店、ホテルなど)
■間接的な損害への補償
  • 商業用車両の逸失利益(休業補償)
  • 商業施設の逸失利益(休業補償)
  • 従業員の給与
  • 廃棄した商品の補償

対物賠償は任意保険だけの保険

ささいな事故ならさておき、商業車両、商業施設を巻き込んだ事故の場合、損害額が数百万円を超えることも珍しくありません。過去の事例では、観光バスとの事故、パチンコ店に飛び込んでしまった事故で賠償額が数千万円に上ったことも。
なお、被害者救済のために加入が義務付けられている自賠責保険ですが、補償は人間のケガに対するものだけで、対物への補償はゼロ。任意保険に加入していなければ、個人で負担をしなければなりません。(自賠責保険の解説はコチラ

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