DTM・デジタルレコーディング/デジタルレコーディング基礎知識

【エフェクトの基礎知識】その3 ディレイ、フランジャー、EQ

初心者向けにエフェクトについてを解説する連載の3回目。今回はディレイ、フランジャー、イコライザについて紹介していきます。これらでどんなことができるのかを抑えておきましょう。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

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■遅延時間を発生させるディレイとフランジャー

 リバーブ、コラースともに時間制御系のエフェクトであったわけですが、そのもっとも基本となっているのが
   ディレイ
です。
 ディレイ(Delay)を直訳すれば“遅れる”という意味になりますが、ディレイというエフェクトはまさにその通りで、時間を遅らせるエフェクトなのです。つまり、入力した音をそのまま時間を遅らせて出力するものです。右図を見てください。通常、ディレイは単純に原音をディレイタイム分遅らせているだけのもの。また、ステレオディレイといった場合はこのようにLとRで別々の時間設定するものを指します。
 たとえばエレキギターの音などにステレオディレイをかけると、「ピーン」という音が、「ピーピピィ」という感じになり、リバーブやコラースとはまた違う効果を出すことができます。
 このように跳ね返りの効果があるので、この跳ね返りのタイミングをテンポに合わせると、より効果的な使い方ができます。たとえばテンポ120の曲の場合、4分音符1拍分の時間は0.5秒、8分音符ならば0.25秒となります。したがって、ディレイ時間を0.25とか0.5のように設定しておくと、曲にぴったりマッチするようになります。
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