DTM・デジタルレコーディング/DTM・デジタルレコーディング新商品情報

【新製品レビュー】 ヤマハのUSB新製品

6月11日、東京の恵比寿ガーデンプレイスでヤマハの新製品発表会が行われ、久々にDTM関連製品も登場しました。ここでは、それらのうちUSB関連製品について紹介してみたいと思います。

藤本 健

藤本 健

DTM・デジタルレコーディング ガイド

DTM(デスクトップ・ミュージック)という言葉が生まれてから20年以上が経ちました。それ以前からずっとこの分野を追ってきましたが、技術の進歩に伴いPCでできる音楽制作の幅はどんどん広がってきています。その長い経験と技術知識を元に、DTM・デジタルレコーディングのノウハウや情報を分かりやすくお伝えしていきます。

...続きを読む
最近DTM関連の製品に関しては、どうも勢いを感じられなかったヤマハ。先日、記者発表会の案内が届いたのですが、それを読むとキーボードタイプのシンセサイザとエレクトリックドラム、そしてAW4416やAW2816に続くAWシリーズとありました。まあ、AWシリーズに関しては一応チェックはしておかなくては、と思い、あまり期待はせずに発表会に行ったのです。
 ところが行ってみると、ビックリ。まずそのシンセサイザにはUSB端子が搭載されているとともに、オリジナルのシーケンスソフトもバンドル。またWindows用Mac用それぞれに音色エディタが用意され、従来のDTM音源モジュールであるMU1000/2000などで使われていたプラグインボードも利用できるというのです。
 さらに、新製品としてUSBオーディオインターフェイスであるUW10およびUW500plusという製品も新たに登場となっていたのです。
 そこで、今回はこれら3製品について、取り上げたいと思います。
 まず最初はやはり、今回の発表会の目玉でもあったミュージック・シンセサイザ、S90。248,000円と、かなり高価な価格設定となったS90はヤマハのMOTIFシリーズ直系のシンセエンジンを搭載し、最大の売りはピアノ音色専用に26MBの新波形を追加したということです。これを加え合計110MBのウェーブテーブルROMを搭載したことで、プロクォリティーサウンドを実現しているモデルなのです。
 このことからも分かるとおり、S90はAWM2というPCM音源のシンセサイザです。しかし、背面に拡張スロットが3つ用意されており、ここにプラグインボードを入れることにより、FM音源やフィジカルモデリング音源などを追加することも可能となっているのです。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます