リアルタイムレコーディングもステップレコーディングも外部のMIDI楽器からの入力を前提となっていますが、もちろん楽器などいっさい使わずにデータを入力していくことも可能です。
その代表的なもので、かつ親しみやすいのが
譜面入力
でしょう。

譜面は苦手、なんていう人もいると思いますが、考えようによっては、譜面がまったく読めない人でも入力できるのがこの方法だともいえます。つまり、譜面の意味はわからなくても、手元にある譜面と同じように入力するだけで、それを演奏できるのですから、本当の音楽初心者に向いた方法といえるでしょう。
なお、ソフトによっては、譜面入力は簡易的なものでしかないものの、譜面作成というものに重点を置いた、ある意味、演奏ではなく楽譜ワープロ的なものがあります。後者のものとしては
Finale
ScoreGrapher
といったものがそれにあたります。
■数値で微妙なニュアンスを調整していく
では、もっとコマかなニュアンスを表現するためには、どうすればいいのでしょうか?

ここには音が鳴る時間(何小節目の何拍目の何Tick目か)や鳴る音程、そして強さ(ベロシティー)、音の長さなどが表示されており、それを自由に入力したり、変更することが可能です。したがってゼロからここで音符を入力していくことも可能ですが、さすがに非常に面倒なので、通常はリアルタイムレコーディングやステップレコーディングまた譜面入力などしたデータを細かくいじっていく際に利用します。
具体的には音符データをいじるほかにも、プログラムチェンジやコントロールチェンジなど各種MIDI情報を入力することもできます。